あらすじ
日本企業の仕組みは、なぜ変わりにくいのか――。本書ではその理由を「三位一体の地位規範信仰」にあると分析する。三位一体の地位規範とは、無限定性(正社員総合職という働き方に代表される)、標準労働者、マッチョイズムを意味する。日本企業の仕組みと日本的雇用の在り方を変えるには、何が必要なのか。組織行動論、越境学習、キャリア形成の研究者が示す、人口減少・労働力不足の時代に必要な「10の提言」。
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Posted by ブクログ
現代日本企業の課題を深掘り!「人が集まる企業は何が違うのか」を読んで、三位一体の地位規範信仰が企業文化に与える影響を理解。ジョブ型雇用や小手先の対策では解決できない現実が明らかに。改革を本気で考える人必読の1冊
Posted by ブクログ
日本的な雇用の仕組み(総合職、正社員、家父長制的な考え)を合わせて「三位一体の地位規範」と呼び、その仕組みが現代では通用しなくなっていること、人口ボーナス期からオーナス期へ以降して久しいことなど、社会変化に対して日本の多くの企業文化が変わっていないことを指摘し、どういう制度が良いのかという提言をしている。
しかしタイトルの内容に触れてくるのほようやく最終章になってからで、そこまでは「三位一体の~」がとうに制度疲労を起こしていることが列挙される。そんな本書を単純にまとめるなら、高度成長期は上手く機能していた「会社に人生を捧げる夫と主婦が主体の社会モデル」の枠組みから脱して多様な働き方を認めることが大切、といったところ。今更な感もあるテーマだがいくつか印象に残ったことがあった。
働く人の意識として日本人は先進国の中で「ストレスの高さと仕事のやりがい意識の低さがトップクラス」ということ。これがどんな基準での調査なのかには触れておらず、順位が拮抗していた中国(ストレス)とイタリア(やりがい意識)など他国との比較詳細は知りたかった。
会社は「自律的に行動する社員」を望みながらも「従順さ」を結局は求めているのではというくだり。企業は教育のせいにしがちだが、長年染み付いてしまった日本全体の仕組みと考え方は根深すぎてこれから先も大きくは変わらないであろうと思えた。
人それぞれの事情があり、またその時々で「理想の働き方」は変わるもの。社会と会社の仕組みは簡単には変わらないものとして、自分の価値(これも色々)を高める努力をしなければ。