あらすじ
一生、刑務所から出ないことを決意した無期囚は20年の獄中生活で、どんな心境の変化があったのか。そして、これからどう生きるのか。思索を重ねる殺人犯が綴る異色独白記。
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Posted by ブクログ
殺人の罪で無期懲役を務める著者の社会にいた時からの軌跡を語る話。
著者とは同年代だが、若い頃から異常な程エネルギッシュで意志強固な成功者だったことが事件の原因の一端であることも吐露されている。
刑務所での作業は紙エプロンを作ること。
それさえも毎日新記録を達成すべく工夫をこらし、時には食事を抜かすほど熱中するという。
もうこうなると熱意というより狂気?という感覚を持ってしまう。己の罪と遺族の思いを日々忘れずに、「善く生きるとは?」という命題を突き詰めて仮釈放を放棄して一生を獄で暮らす事を選んだ著者の話は、まだまだ読んでみたい。