あらすじ
長年守ってきた災いの石に亀裂が入り――
時は明治――戦で命を落とした兎月は修行のため宇佐伎神社の用心棒としてよみがえり、日々参拝客の願いを叶えている。
ハロウィーンが近くなったある日、悪を封じ込めていた災いの石が、商人の手によって持ち去られた。
続々重版の大人気和風ファンタジー第七弾!
●目次
霧の島
影の兼定
神隠し長屋
幕間 小さな人 二
厄の卵
●著者
富山県生まれ。駒澤大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。
著書に『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)、『あやかし斬り』(小学館)、『いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う』(KADOKAWA)など多数。
感情タグBEST3
今度の話は、ちょっと不気味で、悲しい話が、多かった。影の兼定では、土方歳三の出番が、少なすぎて、不満。最後の話は、兎月には、可哀想だったが、美保さんが、幸せになりそうなので、少しは、救いが有る。
Posted by ブクログ
宇佐伎神社の用心棒として過ごす主人公とうさぎ達のやり取りがコミカルで楽しい。1話目は他のお話と違って怪談のような、静かな怖さを纏うお話で読み進めながらゾワッとする感じ。表題のお話は主人公と出会った女性との悲しい過去の接点に切なくなったが「これで良かったんだ」思える、余韻の残るラストになっていて良かった。