あらすじ
替玉で後宮入りした医療オタクの運命は!?
陽黎国の町医者の娘・明琳には、国内史上初の女性医師になるという夢があった。そのためには大学で学びたいが、先立つものがない。そこで裕福な旺家へ下働きとして奉公に出たのだが……。
ある日、旺家のお嬢様・芳杏が行方不明になった。どうやら後宮の妃嬪選抜試験を前に、恋人の庭師と駆け落ちしてしまったらしい。娘が後宮入りを拒んで逃げたとあっては役人である自分の出世に響くからと、旺家の主人は同じ年頃の明琳に身代わりとして予備試験を受けさせ、穏便に「落ちる」ことを指示する。
進学資金の提供を持ちかけられ、明琳は危険なミッションと知りつつも、つい引き受けてしまう。偽りの名と身分がいつ周囲にバレるかとヒヤヒヤしつ、他の妃嬪候補者たちとともに、期間限定の後宮生活を始めるのだった。
とはいえ選考期間中の後宮は、家の名誉と自身のプライドをかけた女性たちの戦場だ。当然のように命を狙われるような事件が頻発し、医療の知識と洞察力に優れた明琳は、事件解決のため奔走することに!?
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Posted by ブクログ
なんとなくこの人の正体はこうだろうなぁとかは当たってたけど面白かった。
人助けをする明琳に惹かれていく秀女たち。素敵な関係ができてて良かった。
Posted by ブクログ
目立たずとは一体何だったのか。
医療行為が必要な人あれば、後先考えずに突っ走ってしまう主人公。
例え相手が自分に悪意を向けていた者であっても。
それゆえに本人が全く意図していないのに味方が増えてしまい、身代わりの立場なのに目立ちまくり、最終的には試験に手を抜いても彼女に内定してしまうという。
本当に目立ちたくないのであれば、その自分の性格を自覚した方がよかったよ主人公……
後宮ものながら、ノリはさながら女子校のそれ。
中には推し活をする人たちもいるし。
蛇の毒やコレラに罹る人は出てくるし、それなりの謀略も出てくるが、死亡に至る例は出てこないので、キャラたちが女子校のノリでわちゃわちゃしているのを見守った感じだった。
医療行為自体はそれなりに本格的だが、全体的には軽く読めるラノベだった。