あらすじ
憎しみしかないこの家に戻る気になったのは、
きっとこの弟がいたからだ
家族不在の実家に一人で住む燕谷伊吹の元にある男が訪ねてきた。
母親の再婚によって、かつて短い間、兄弟として暮らした燕谷嶺だ。
大学を留年しかけた伊吹の生活管理のために父親の指示で帰ってきたという。
伊吹が幼い頃、荒んだ家の中で唯一の拠り所だった兄の嶺。
だが、9年ぶりに再会した嶺は、どこか知らない人のようで……
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【兄弟じゃなくても、この先も嶺兄と一緒にいさせてよ(伊吹)】
エロス度★★★
おやおや。再会した義兄弟の共依存な関係・・・とても美味しいですね。
〝優しい〟兄と素直な弟・・・荒んだ家の中でお互いの存在が唯一の拠り所であり、支えであったのがたまりませんね。
兄の本心を知っても嫌いになれず、探るような目に宿る寂しさをなんとかしてあげたい弟の健気さが刺さり、嶺も本当は伊吹が誰よりも特別で独占したい存在・離れていかないようにしていた執着が最高でした。
義兄弟の一線を越えていく官能的な時間、捕まえて捕まえられた心地がよい共依存・・・かわいそうでかわいい弟が愛おしいに昇華する兄、素晴らしいですね(I)