感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
二重過程理論:自律システムの働きで目先のタダというアンカリングに踊らされてギャンブルする。失敗した場合、今度は分析的システムが尻拭いの正当化を行って、自分の精神を安定させてくれる
イシ:目標を達成するために理性的あるいは知性的に施行することが主体になる場合には「意思」、それよりも感性的な自発性を主体とする場合には「意志」
Posted by ブクログ
シリーズ三部作の最後をいきなり手に取ってしまいました。
順番に行くべきなのでしょうが、興味を持ったのがこちらからだったので。
できるだけわかりやすく、そしてトライしやすいようにシンポジウム形式で書かれているのでしょうね。
話の種的な、知的な考察についてのいろんな引き出しを増やすための本のように感じました。
これを読んで何かを深く理解したり納得したりというよりは、こちらを取っ掛かりにして深めていくためのきっかけ本なのでしょう。
内容は難しいですが、すごく工夫をしてできるだけ噛み砕いてという意図で書かれたことが伝わってきます。
「実存は本質に優先する」という言葉。初めて自分は知りましたが、ここに書かれたガリレオの例がとてもわかりやすい。そういうことかと納得。
そして生きている以上は何らかの生きてる証を残したいと考えるのが人の常なのではないかと常々思っていましたが、「人間にとって最も崇高なのはむしろ自分を捨てる『無私の行為』なのではないか」という言葉と、その言葉と共に書かれた史実に衝撃を受けました。
コルベ神父のお名前は耳にしたことはありますが、きちんと史実の内容を記憶していませんでした。
生きてる証を残すことばかりが崇高であるわけではないのですね。確かに、無私の行為はなかなかできることではないです。
難しく感じる内容もそれについての事例や説明がたくさんなされていて(そして時々脱線もしていますがそれもまた面白い)読み応えがあります。
あとがきの内容にも考えさせられました。
誰にでも薦められる本ではないですが、多くの人に読んで欲しい内容です。
Posted by ブクログ
「認知的不協和」
Cf. 「酸っぱいブドウ sour grape」p95
ブランダイス大学の社会心理学者アブラハム・マズロー「自己実現理論」p115
ファイヤアーベントは科学を「最も新しく、最も攻撃的で、最も教条的な宗教的制度」と呼んだ。p205
カミュとサルトルの論争 p206
Cf. 「形而上学的反抗」
Posted by ブクログ
意思と意志。必ずしも合理的でない、理屈でない選択をする、ヒトの思考・行動の背景を深く考えさせるガイドブックだった。
「限界」シリーズ残りの二冊も読んでみよう。
メモ〉
ヒトの認知活動→ 二重課程モデル(共存する)
・ヒューリスティック処理システム(直感的)
・分析系・系統系システム(分析的)
認知的不協和→負け惜しみ
フレーミング効果→得をするフレームではリスクを避け、損をするフレームではリスクを冒そうとする。
意志と意思
・理性的、知性的に思考する意思
・感性的な自発性を主体とする意志(哲学的)
不条理から逃れる方法
自殺、盲信、反抗
小集団の論理
共感や排他など感情的な結合からなる、カルト教団の論理
愛と自由と死
感情が支配する幻想から逃れられない自己世界。
理屈じゃない事を理由付けしようと、考え、悩み、論理化に挑みつづけて来た、一つの形が哲学なのだろう。
Posted by ブクログ
帯の「人間はなぜ生きるのか?行動経済学、認知科学、進化生物学、実存哲学まで―愛と自由と死とは何か?」という文字に引かれ、購入しました。
最初「司会者、科学史家、哲学史家、カント主義者、会社員、大学生、運動選手などの対話形式になっている」ことに違和感を感じますが、これは、この本のテーマが、解答の無い問いに、現時点で解っていることを答えるという形式を取っているためでした。
結論から言おうと、買って読んで良かったです。並行して読んでいた内田樹先生の寝ながら学べる構造主義を理解するためにも役立ちました。
私は、より良く生きるために、脳や心のメカニズムについて知っていた方が良いと思います。しかしながら、知ることで能天気に生きられなくなることも確かなんですけどね・・・