あらすじ
大学の友人たちと北海道でのキャンプイベントに参加することになった勇二。就活前の楽しい遊び納めになるはずだったキャンプは、血に飢えたヒグマの襲来で地獄と化し……!?
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題材としてはシンプルなパニックホラーですがB級映画にありがちな不毛な仲間割れになりそうな時に仲間同士で前向きに修正していこうとする展開は熱くなりました。
Posted by ブクログ
佐伊村司『惨劇山脈 〜ヒグマ襲撃〜 1』秋田書店。
最近は世相を反映してか、漫画でも凶暴なクマを描いた作品が幾つか刊行されている。本作もそんな1作なのだが、増田俊也の原作で奥谷通教が漫画化した『シャトゥーン ヒグマの森』や、現在も漫画誌に連載中の奥谷通教の『ヒグマグマ』に比べるとストーリーや作画が遥かに劣る。
既視感のある展開と描写ばかりで、その割にはヒグマに関する蘊蓄が多いのだ。
ヒグマの襲撃を描いているだけに舞台は北海道の山中である。大学3年生の男女の団体が就活前に思い出を作ろうと北海道でのキャンプイベントに参加することになった。ところが、いきなり1頭の巨大なヒグマが現れ、河原にいた男女を次々と襲う。
目の前で同級生がヒグマに襲われ光景を目撃した勇二は仲間の元に戻るが、その後をヒグマが追い掛けて来た。何とか皆で山小屋に避難したのだが、同級生の女性がヒグマの窓からの襲撃で負傷する。さらに男性がヒグマの一撃で瀕死の重傷を負い、残った勇二たちは決死の覚悟でキャンプ場に助けを求めに行くが……
本体価格800円
★★★
なぜこんな作品を
ヒグマ関係のマンガっていくつかあるが、どれも本当にくだらない。
本作も同様で、アメリカのB級モンスターパニックそのままの展開。
それだけならまだいいが、あり得ないことが多すぎるのがひどい。
まず、クマよけスプレー。
ハイキングのスタッフが持っているようなものなら、ちゃんとした製品だろう。
であれば、クマが「嫌がるだけで逃げもしない」というのはあり得ない。
「顔を背けて回避し、向かってくる」なんてこともない。
一方、現実では7~8秒で1缶噴射しつくすクマよけスプレーを、本作では何秒も、それも複数回に分けて使っている。
これもあり得ない。
クマの尻に槍を突きさすのも、それを手だけでさらに奥に押し込むのも、それでもクマが追ってくるのもあり得ない。
ヤリを力を込めて突こうとせずに、投げようとするのもあり得ない。
北海道のハイキングのガイドが、クマを初めて見るというのもあり得ない。
クマが群れを為して行動するのもあり得ない。
もう、あり得ないことだらけ。
もっとリアリティのあるクマ作品、そろそろ出てきても良いと思うんだけど、なぜ無いのだろうか?