【感想・ネタバレ】<エリート外交官シリーズ>その激重な執着は勘違いです! 偽りの一夜だったのに、絶対あきらめないエリート外交官の求愛が止まりませんのレビュー

あらすじ

「抱いたらもっと好きになった」
一夜の相手は初恋の幼馴染み!? 有能な外交官×自信が足りないカフェ店員の再会愛

「しょうがないだろ、諦められないんだから」

美人で優秀な姉と彼女を優遇する母の影響で、自己評価の低い咲弓は、仕事で訪れたアメリカで外交官の聖凪と出会う。彼は気づいていないが、聖凪は咲弓の初恋の相手だった。姉に恋人を奪われヤケになっていた咲弓は、名前を偽り聖凪と一夜を共にし、彼の前から姿を消す。でも聖凪は職場のカフェに現れ、猛アプローチを仕掛けてきて…!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ


優秀な姉と比べられ続け、母からも正当に愛されなかったことで自己評価が低くなってしまった咲弓。
食品会社の仕事で訪れた海外イベント先で、彼女はエリート外交官の聖凪と出会います。実は彼は、咲弓が子どもの頃に密かに想いを寄せていた“初恋の幼なじみ”。しかしその再会は、名前を偽ったままの一夜で終わってしまいます。

一方、相手の正体に気づかないままでも彼女を忘れられなかった聖凪は、日本に戻った後、偶然再会した咲弓に対して諦めることなく猛アプローチ。
外交官という立場とは裏腹に、不器用で必死な姿がとても印象的でした。

ヒロインの母と姉はかなりの毒っぷりで正直しんどい存在ですが、物語としては長引かず、案外あっさり距離が取れる展開だったのが救いでした。
また、ありがちな“面倒な元恋人”ポジションの人物が出てこなかったのも、ストレスなく読めたポイントです。

咲弓はかなり自己肯定感が低く、うじうじしてしまう場面も多いのですが、聖凪が終始一途で積極的なので、バランスとしてはこれくらいでちょうどよかったように思います。
特にヒーローsideが豊富で、冷静沈着なエリート外交官が、咲弓の前では感情ダダ漏れになるギャップが楽しかったです。

終盤では、母と姉の影からようやく抜け出し、咲弓が自分の人生を取り戻していく姿が描かれ、番外編で彼女の夢が叶う展開には胸が温かくなりました。
それを全力で応援する聖凪の姿も含めて、「一途なヒーローってやっぱりいいな」と思わせてくれる一冊でした。

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2025年12月13日

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