あらすじ
観客が来なくて体調不良になったマンボウがいる?
餌代を自分で稼ぐクラゲがいる?
飼育員は繁殖に全力投球している?
舞台裏には、得体のしれない生物がたくさんいる?
飼育員と漁師は仲良し?
水族館は、発見の宝庫だ。
日本全国の水族館の「表」も「裏」も、「酸い」も「甘い」も知り尽くした海洋生物学者が、水族館の真の魅力を解説する。
水族館が100倍楽しくなること請け合いだ。
【全国おすすめ水族館コラム付き】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
水族館の裏側が描かれておりいきたくなった。この本読んでから行ったら見方が変わるんだろうな。学術研究の側面もあるがレジャーランドの側面もありそれぞれ水族館の色があるんだな。人を呼べる種、育てやすい種、手に入れやすい種、寿命の長い種などいろんな要素があって展示されていて予備水槽にはまだ日の目を浴びない種もいるのが驚き。
今後イルカやシャチなどが見れなくなる可能性も示唆されており今のうちに見とかないと。
Posted by ブクログ
面白かった!
「集める」、「選ぶ」、「飼う」、「殖やす」、「調査・研究する」の5章から成る水族館のお話。
新書というと堅苦しいイメージだけど、軽快な文章で、でも内容はしっかりとしたもので、楽しめました。
実は水族館は過去に4ヶ所くらいしか行ったことがないのですが、また今度、水族館に行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
水族館の秘密を各視点から述べた書籍。娯楽施設としての一面だけでなく、研究施設としての役割や生物飼育の苦労、動物愛護団体との格闘など考えさせられる内容もあった。今すぐにでも水族館に行きたくなる良著。
Posted by ブクログ
生物学者で水族館の業界人、そしてマニアでもある
著者が紹介する裏話などが満載の、水族館の魅力。
まえがき――水族館で生物学 “神の眼”から見る水族館
第1章 「集める」
生き物を入手する、それはコレクター顔負けの修羅の道
第2章 「選ぶ」
予備水槽での攻防、それは芸能界よりもシビアな
デビューへの道
第3章 「飼う」
どこよりも素敵に魅せる、それは血と汗と涙と、
なけなしの資金が開く道
第4章 「殖やす」
新しい命の誕生、それは生命の神秘に触れる道
第5章 「調査・研究する」
未知の事象を解き明かす、それは究極の学問へ至る道
コラム、おススメ水族館有り。
あとがき――水族館の“これから”学者目線で、マニア目線で
Dr.クラゲさんの訪問した水族館リスト
生物学者でマニアな著者が分かり易く解き明かしてくれる、
水族館の裏側あれこれ。働く人々の情熱と苦労が滲み出る。
生物の入手方法いろいろ。
無人潜航艇や水中ドローンもあるとは。
バックヤードの予備水槽の意味。控え組にも脚光を。
水槽いろいろ。大事な濾過機と配管、ライティング。
水族館の生き物は千差万別だから、繁殖も幼生の姿も
多種多様。繁殖の実態あれこれと繁殖活動の栄誉の話。
調査・研究の対象は生きた資料。
水族館と研究者のタッグが新種発見や論文に繋がる。
生物学者目線での水族館の話ですが、くだけた口調で
興味惹かれました。特にコラムでは自分の意見も
バリバリと語っているのが良かったです。
是非、マニア目線の2冊目の水族館攻略法の本、お願いします。
Posted by ブクログ
水族館の設備や生き物たちについて知れて良かったです。スタッフさんの仕事の範囲が広く、展示されている生き物は釣ったり潜ったり、漁師さんから頂けたり、繁殖に挑戦したりと多岐に渡り、また保護のために預かったりと水族館という施設の重要性を実感しました。
動物のショーは運動不足解消も目的とされており、また現在見れる動物たちが外部からの圧力による規制で見れなくなる可能性が高いのは残念に思いました。
クラゲって水流がないと自重で死んじゃうことがあると知って哀愁を感じました。
Posted by ブクログ
生物学者兼水族館好きの著者が、水族館のレジャー施設ではなく、博物館、さらには研究施設としての側面に光を当てた本。
集める、選ぶ、飼う、殖やす、調査・研究する、それぞれの章でなんとなく訪れていた水族館の知らなかったことだらけ、なんとなく全体をぼやっと見たり、目立つ魚追っかけていたのがもったいなく感じる。そしてバックヤードまで見たくなる。
ラッコ見たいなぁ。
Posted by ブクログ
私が水族館が好きなこともあり、「水族館が100倍楽しくなる!」という売り文句に惹かれ、即買いしました。
簡単な内容としては、研究と趣味で水族館に通いつめている海洋生物学者の方が水族館の魅力や裏側をわかりやすくまとめた一冊です。
個人的に面白かったポイントは2つあります。
①生き物の集め方。
海や川で捕まえてくるのはもちろん、バイヤーからの購入や漁師からの引取、他水族館とのトレードなど、バラエティ豊かな手段を用いて、水族館は生き物を集めているとのこと。特に水族館同士のトレードはあまり考えたことがなかったので、かなり驚きました。水族館スタッフの方の頑張りによって、多種多様な生き物が見れていることをあらためて実感しました。
②水槽内で捕食させない工夫。
1つの水槽に複数の生き物を入れる場合、捕食されてしまう可能性が出てきてしまうが、水族館は色々工夫してそれを防ごうとしています。日々、捕食しないように十分な量の餌を与えているのはもちろんのこと、水槽の作りを工夫して、同じ水槽にいるように見えながらも、実はアクリルガラスで水槽が分けられているというのもあるみたいです。こうやって水槽の平和は保たれているのかと感心しました。
その他、筆者おすすめの水族館紹介や研究レポートも充実していて、ページをめくるたびに新しい発見がありました。
読んでいると「早く水族館に行きたい!」という気持ちが高まる一冊。
水族館が好きな方はもちろん、水辺の生き物に少しでも興味がある方にぜひおすすめです。