あらすじ
各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント番組「100年インタビュー」(NHKBSプレミアムで放送)の単行本化。第9弾の本書は漫画家の藤子不二雄A氏。『忍者ハットリくん』『怪物くん』『笑ウせぇるすまん』『プロゴルファー猿』など数々の作品を生み出し、現在も連載3本など活躍中。本書では、富山県氷見市の歴史あるお寺に生まれた藤子不二雄A氏が10歳の時に、住職だった父が病気で他界し、母と高山市に移った生い立ちから、転校先の小学校で藤本氏(のちの藤子・F・不二雄氏)と意気投合、合作で漫画の創作を始め、人気漫画家になるまでの紆余曲折をユーモラスに語る。憧れの手塚治虫先生から「トキワ荘」の部屋を譲られたこと、そこで若き日の赤塚不二夫、石森章太郎らと愉快に支え合って暮らし「まんが道」を一筋に歩いてきたこと、自分を支えてくれた人々との運命的な出会いに感謝しつつ、創作への夢とさらなる情熱を語る。
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Posted by ブクログ
良い本に出会うことができました。運が良い。ありがとうございます。
夢を叶えるために
自分の軸をしっかり持って貫くことの
大切さ
前に進むことの大切さが書いてあります。
井上陽水さんの少年時代しか
知らなかったので、
映画も是非観たいです。
Posted by ブクログ
富山県の氷見で生まれた、日本を代表するコンビ漫画家藤子不二雄のA氏による回顧録。かつてインターネットなど無い時代に、藤子不二雄は喧嘩別れをした、というような噂を聞いた記憶。コンビを結成したのが高校生の頃だから、50を過ぎてからコンビを解消した理由はまさに本作で触れている通りなのだろう。田舎の大人しい少年が運命的に出会い、友達になり、プロへ転向してゆく。手塚治虫ら、トキワ荘の話をもっと聞きたいが、それはまんが道を読めばいいか。全体にあっさりしすぎて物足りなさは残るが、私のような藤子不二雄で育ちながら、作者のことをほとんど知らないような人間には入門編としてちょうどいい。筆致が柔らかいのであっという間に読み終えた。今度、富山の生家のお寺に行ってみたい。