【感想・ネタバレ】職人騎手 :二刀流で駆け抜けた不屈の競馬人生のレビュー

あらすじ

愛さずにいられない騎手だった。ステイゴールド、ダイユウサク、マーベラスカイザー等の愛馬たちとの思い出を引退した今だからこそ語る。37年8カ月の騎手人生の全てを詰め込んだ1冊。

MLBの大谷翔平選手が投手・打者の二刀流なら、競馬界の二刀流はこの人。JRAの競走には平地競走と、障害物を飛越しながら走る障害競走があるが、熊沢重文騎手はJRA障害歴代1位となる通算257勝を挙げているほか、平地競走でもG1レースで3勝するなど、平地、障害ともにトップジョッキーとして活躍した。
平地競走障害競走との対比を交えながら、二刀流の真髄、そして不屈の競馬人生を綴る。

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Posted by ブクログ

職人気質で二刀流のワンアンドオンリーで不世出の元ジョッキー・クマちゃんの魅力が溢れ出る半生記。今の競馬ではアリエヘン昔気質挿話の数々に驚きの連続。ダイユウサクの遅咲きぶりとオールマイティぶり、エイシンワシントンの自殺行為的出走ローテ、まさに傍若無人を絵に描いたようなステイゴールド等、知らんかった話のオンパレード。同期のノリやひとつ下のユタカを自身が足元にも及ばない天才と言いきっているが、クマちゃんも馬を御する能力と展開の読みは引けを取らず、まさに努力の天才。福永の本も面白かったが、こちらも負けず劣らずで、競馬がますます好きになる良書。

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2025年11月17日

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