【感想・ネタバレ】帯広昭和革命1952のレビュー

大嶋賢洋

カバーイラスト：安彦良和
戦後の混乱期、北の地の「悪所」で、女たちの革命が起きていた。

1952年冬、北辺の街・帯広で、色街の女たちの反乱が起こる。自らを縛る不法な借金と、そのために身を売る女たち。この不条理に抗って彼女たちは自由のための旗を振った。時は朝鮮戦争のさなか、この女たちの反乱に、様々な立場の男たちの陰謀が絡みつく。「帯広革命都市」宣言。侵攻する北朝鮮特殊部隊を阻止するため、地元の復員兵だった男たちは再び雪原で銃をとる。反乱の末に辿り着いた女たちが見たものは――。

帯広出身の著者が満を持して活写する、「かつてありえたかもしれない」戦後昭和秘史。

※この作品はフィクションです

[ブクログ · ★★★★☆]

こういう設定物語は初めて読んだ。
日本には、暴力革命は起こらないだろうなぁ。
安保闘争から変節した学生運動も挫折したし、日本はそういう国なのだろう。
起きるとしたら侵略の言い訳としてロシアや中共などが攻めてくるときなんだろう。

[ブクログ · ★★★☆☆]

帯広の隠された歴史か、と道民として興味津々で読んだ。
あ、やっぱフィクションなのね。
本のカバーイラストが安彦さんなので、勝手にアニメちっくなお話なのかなというイメージでしたが、なかなかハードボイルド。主人公の時計修理人がとにかく格好いい。

大嶋賢洋さん、その御年齢で新人。かなり熱いものを感じました。次回作も北海道を舞台にした作品期待してます。