あらすじ
「ぼくは数学が得意だったから、推理はできると思うんだ」――犯人はカリスマ企業家、女性代議士、そして……協調性ゼロのキャリア刑事とお目付け役の若手刑事のコンビが贈る、異色警察バディ小説の誕生!
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Posted by ブクログ
東大卒・父親が警察庁のエリート官僚の
ボンボン警部が、
周囲に煙たがられながらも
独自の推理で事件を解決に導いていくミステリー集。
上記のとおりの人間模様なので
会話劇なども内容が面白いとかではないけれど、
とかくテンポがいいので
それはそういうもの、程度の認識でどんどん読み進めていける。
事件を解決していくごとに認められていくのはお約束。
ただしれっと味方のような顔をしそうな女性巡査部長のスタンスは好きじゃないぞ?
Posted by ブクログ
いや、まさか、まさか!
河出文庫でこんな読みやすいキャラクター小説みたいなミステリーが読めるとは……。
本作は3つの章からなる。主人公阿比留徹は童顔でサイコパス(後輩談)。数学が得意なエリート。でも周囲からかなり浮いている存在。でも嫌味なキャラではなく、むしろ個人的には庇護欲をそそられる存在。そんな彼と個性的な捜査一課のメンバーが殺人事件の謎を解き明かす。と言っても犯人が先に分かっているタイプのミステリー。
ミステリーとしてはシンプルでわかりやすい。262ページ程の本だが1時間半もせずに読み切れるほど、テンポよくわかりやすい。
まだまだキャラの関係性なども気になるところ。続編が出ればぜひ買いたいところ。