あらすじ
「生涯虐待」。放射線による人体影響の研究で世界的に名を知られる鎌田七男(広島大学名誉教授)の独自の感慨だ。爆心地500メートル以内で生き残った78人の追跡調査や、数千人に及ぶ被爆者治療で実感した言葉である。88歳になる今も原爆の非人道性を訴える。まとめは元朝日新聞記者。
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Posted by ブクログ
なんとか原爆から生き延びても、放射線という目に見えない悪魔との戦いが続く。核兵器は「生涯虐待」だと語る著者の言葉が重く響きます。
広島で爆心地から500m以内で原爆に遭いながら生き延びた人々。その後の人生にどんな現実があったのか。そのエピソードを取り入れ、だから、核兵器は絶対だめだ、と訴える著者。
「国際社会の状況までを考えると、核武装が最も安上がりであり、最も安全を強化する策の1つだとは考えています」と、7月の参院選で議席数を大きく増やしたあの党のある議員が発言しているようです。
この方は、広島と長崎が原爆を投下されてどうなったのかご存じないのだろうか?
そういうことを見聞きするとなおさらに、この本がより多くの人に読まれ、あの記憶が受け継がれていくことを願います。