あらすじ
2007年に刊行した声優・池田秀一の自伝を電子書籍化!
「僕はシャアから呼び止められたんだ」
アニメ『機動戦士ガンダム』のオーディションで、仮面を被った青年将校のキャラクターに釘付けとなった池田は、シャアのイラストを見ているうちに自然とインスピレーションが膨らんだという。池田が演じるシャア・アズナブルは、1979年から続いている「ガンダムシリーズ」のなかでも、絶大な人気を誇るカリスマキャラクターとなっていく。
子役時代の話からテレビアニメとの出会い、アムロ・レイ役の古谷徹さんら仲間たちとの知られざるエピソード、若き声優たちへのメッセージなどを収録。
――もしあなたが、シャアと僕、そして愛すべき僕の仲間たちのことに興味を持ってくれているなら、僕の思い出話に少しだけお付き合いください。(はじめにより)
【目次】
序章:役者への階段
第1章:そして「彼」と出会った
第2章:シャア・アズナブルという男
第3章:「ガンダム」が繋いでくれた仲間たち
第4章:『機動戦士Zガンダム』へ
第5章:去り逝く仲間たちへ……
第6章:新たな出会い
終章:もう少しシャアのことを
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Posted by ブクログ
声優 池田秀一さんによる「シャア・アズナブル」というキャラクターをキーワードとして自身の半生をつづった自伝です。すでに語りつくされている感のあるガンダムですが、やはり中の人が書かれると違います。出演されていたガンダム作品について、けっこう赤裸々に語っています。シャア、そしてガンダムが好きな人にとって、とても興味深いエピソードで溢れています。語り口が本当にスマートで、読んでいて気持ちが良いです。持っているのはサイン本なんだけど、どこで買ったんだっけな。
Posted by ブクログ
子供の頃、夢中で見ていたガンダム。その人気キャラクター「シャア・アズナブル」役の声優:池田秀一さんが、自分の半生ととともに、ガンダムに関わった日々を振り返った自伝的エッセイ。
本書の面白いところは、ガンダムの裏側の人間ドラマだ。
ガンダムファンには有名な「池田さんがシャアに呼び止められた」というエピソードだけでなく、ガンダム関係者との交流が綴られている。
特に面白いのは、ガンダムの特徴的なシーンに対する池田さんの解釈だ。なぜこのシーンでシャアはこんなことを言うのかを徹底的に考えた役作りのドラマが垣間見られる。
僕はテレビシリーズのΖガンダムも逆シャアもシャアのキャラがつまらなくてがっかりしたのを覚えているが、なんと池田さんもその時代のシャアに違和感を感じていたと綴っている。
本書は子供の頃に夢中だったガンダムを作り手の大人の視点で振り返って楽しめる。
Posted by ブクログ
ジオンの赤い彗星ことシャア・アズナブルを演じた池田秀一さんによる自叙伝。
氏がアニメ声優を演じるに至るまでの経緯や、現場の裏話、そしてシャアへの思いを綴っています。
近年のガンダム作品についても触れている為、当時の熱狂を知らない世代にも読める一作です。
Posted by ブクログ
声優・池田秀一氏からの視点で、ガンダムシリーズにかかわる人々と思いを綴る一冊。 氏のこれまでの歩みを通じて、シャアやガンダムへの思い、関係者とのかかわりを、さーっとつれづれに記している、いわば軽い自叙伝ですな。 読んでみて特にどうということはなかったけど、シャアの「キャラクター」を背負った人間が、こういうことを日々考えて・感じて生きてるんだなぁ、と。 やっぱ本人は普通の生身の人間で、僕らが抱いてる「シャア」は、彼の中でも特別な独立した人格らしい。 演じ手とシャアという個性との、不思議な関係性が読み取れます。 ガンダムファンだったら、息抜きに読んでみるのもいいかと。 にしても、ファースト時代の演じ手が、年とともに少なくなっていくのはちょっとさみしいですねぇ