あらすじ
バツイチ王妃、三股をかけられた転生者、心が読める令嬢
訳アリヒロインが幸せを掴み取る!?
訳アリ令嬢×溺愛アンソロジー♪
【表紙】御巫桃也
【収録作品】
「心が読める令嬢は傲慢王太子に取り入る事にした」漫画:黒野ユウ、原作:新井 福
「バツイチ王妃の決めたこと」漫画:つきやまなみき、原作:三輪有利佳
「そうだ 貴族やめよう」漫画:練間エリ、原作:瀬嵐しるん
「三股をかけられていたので次にいこうと思います。」漫画:茶ノ木あん、原作:櫻野くるみ
「モップ令嬢の幸せな結婚」漫画:宛、原作:青波鳩子
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
くぅっ、画力の無駄遣い・・・
画が非常に良いです!素晴らしいです!
が、それぞれストーリーが残念でした。5つあるのですが、残念のポイントもそれぞれバリエーションに富んでおりました。
まず最初のストーリーは結婚式があり得ない。
これは私個人のこだわりの問題もあるかと思うのですが、歴史的に見て、ああいう結婚式は起こりえない。
まず第一にあれは権力闘争のタネにしかならない。国民に不信感を拡げるか乱倫を推奨するかのような印象を持たれかねない。どこぞの大金持ちとか勘違い貴族がやらかすならまだしも王族でアレはない。万一あるとしたら片方の花嫁は敵国から来た王女とかの設定で意図的に貶めることを目的にやられるか、女性の地位が著しく低い国という設定の場合くらい。
それくらい「えぇ?」な展開から始まったわりに顛末が地味過ぎる。すごくモヤる話でした。
2つめのストーリーは”心が読める”令嬢のキャラがしっくりこない。
かなりの異能の筈なのに、家族にもバレずに過ごし、中学生みたいな反発心から王太子に近づこうとする平凡な性格で、あまり魅力を感じませんでした。そして展開の山谷も小さい。
3つめのストーリーはただ男女の語りを読まされただけで、なんもなかったです。
4つめのストーリーはストーリーの短さとページ数の多さのバランスが悪かったです。三股判明シーンなんて2ページ分くらいで済ませて、代わりに将軍騎士様の設定語りやざまぁ展開にもっと使えばいいのにと思いました。
5つめのストーリーも薄かった。薄いわりに展開の違和感(夜会の休憩スペースに飾られるくらい価値のありそうな剣を勝手に取り出して振り回す令嬢って何?)と、主役2人のキャラの説明がネガティブ面の方が多くてそこからハピエンになられてもピンとこなかったです。
ストーリーの薄さや安直さを思うと、ページ数をもっと少なくしてしまった方が却って良かったのではないかと思いました。
でも大事なことなので2度言います。画は良かったです!