あらすじ
現在の60代以上は、払った税金以上の受給を受けています。
ところが今の20代は彼らが払った税金より4000万円低い受給しか受けられません。
日本の若者が“ソンをする”のは20代~30代前半の投票率が低いから。
政治に参加しない人が政治的に不利になるのは、ある意味当然なのです。
大好評blog『MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座』待望の書籍化!
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Posted by ブクログ
オビの解説のとおり、政治、選挙のリテラシーがあがった。
ほんと、入門本として超おすすめ。
◇世代会計からみた受益格差
○1975年生まれから1985年生まれが最悪
◇政治の世襲制
○優秀でやる気がある志の高い若者が国政に出るのは不可能
○質の低下
◇日本には、特別利益団体が多数存在する
政治家の活動に対して私たちは、無知である
◇2008年9月13日 読売朝刊
大口献金企業
1位 トヨタ 6,440万円 すべて自民党
2位 キヤノン 5,000万円 すべて自民党
3位 三菱重工業 4,000万円 内、200万円が民主党
◇わたしたち有権者はおしなべて政治リテラシーが低く、
政治の場で何が起こっているのかをよく知らない
「?→国会議員→政策・予算」
?は、特定利益団体や、官僚組織
◇国会議員の仕事は、総額軽く1億円を超える
この人達に、庶民感覚を求めるのは、ないものねだり
自分に庶民感覚があると言う国会議員は、基本的にまやかし
◇「政党助成金」
国民一人当たり、一律250円あげてる
政党を維持したいのなら、自分でかせぐべき
民主主義なのにちょっとおかしい
◇提言「中央官僚30万人のうち10万人は削減可能」
地方分権改革推進委員会が、2008年8月1日に総理大臣に
提出した「国の出先機関の見直しに関する中間報告」
で地域における総合的な行政主体である地方自治体の
仕事とかぶっている
◇私たち有権者は、合理的に無知になっている
◇日本の借金は、800兆円を超えている
国民ひとり630万円の借金
Posted by ブクログ
若者のための現実的な政治入門。
わかりやすさと、身も蓋もないまとめが魅力的。
4つのプレイヤーの性質がよくわかる。
・有権者 誰かに政治をよくしてほしいと期待しているが、
自分一人投票するだけでは結果を出せない。
したがって勉強しても無駄、リテラシーがない。
・国会議員 当選しなければただの人。
自分を当選させてくれる人のために働く。
・特別利益団体 組織票で政治家に圧力をかけ、
自分たちだけに便宜をはかってもらう。
・官僚 予算拡大のために法律をつくる。
特別利益団体に圧力をかけて天下り。
若い有権者へのシンプルなアドバイス。
・リテラシーがないのだから、選択を誤る可能性が高いと心得る。
・世代の投票率=国会議員が重視するウェイト を上げるため
とにかく投票に行く。
・結果に中立的なように、投票先はサイコロを振って決めてもよい。
・政党政治なので候補者は無視して政党で選ぶ。
・マニフェストは守られないので読まなくてよい。
・政党間競争を機能させるためには政権交代を促す。
Posted by ブクログ
この1冊で政治の仕組みを理解できると言っても過言ではないくらいの本。自分の投票の政治への影響がわかります。
政治は法律を作る国会議員と、実際に政策を実行する官僚組織と、投票と納税をする有権者の3者だけでなく、特別利益団体(日本医師会など)をあわせた4者で構成されていることを説明してます。
国会議員、官僚組織、特別利益団体はそれぞれの利権を保持するために鉄の結束しており、一般の有権者はその鉄の結束前に無力ですが、投票と言う手段で国会議員を変えることが唯一で最大の抵抗と説いています。
そしてその鉄の結束は、60歳代以上の「おとしよりにやさしい」政策をしているために若者は高齢者にくらべ4000万円以上も損しています。
それは、政治家、官僚組織、特別利益団体はそれぞれが自分が得をするように行動します。そのため、政治家は当選するために票の取れる人口と投票率の高い(20歳代35%、60歳代75%)高齢者に有利な政策を採るわけです。
これを防ぐためには若者が積極的に投票に行き、政治を変えていくことが必要と書いています。
この本は自分が投票する際にどうやって候補者を選んだらよいか、どう考えて投票すればよいか非常に参考になる本で、本当は学校で社会科よりも非常に参考になる本です。
次の選挙に備えて、みなさんぜひ一度読まれておくことをお勧めします。
Posted by ブクログ
すごくシンプルな話。選挙とは 子どもの椅子とりゲームや玩具の奪い合いと変わらない。国会議員は国民の代表でもなければ国民のために働いているわけでもない。彼らは自分が当選するためと自分に投票してくれる人のために働いている。
現在日本では20〜30歳の投票率がとても低く、20代の有権者は日本に1500万人いるのに有効投票数は500万票あまり。これは国会議員の立場からすると、1000万人の棄権者は日本に存在していないのと同じ、ということ。
国会議員候補者が 当選率がより高い政策を考えるならば、「若者を活かす街づくり」よりも 「お年寄りが安心して暮らせる街づくり」と掲げるのは当然のこと。
つまり社会は「投票してくれる人に対して優しい」仕組みになっている。だから投票しなければ若者はどんどん損をする。
個人的に重要視ししているのは、どこに入れるかよりも入れたという事実による投票率。
「どこも支持しない」という意思表示(白紙投票)も出来るから、「どこに入れても同じだから選挙に行かない」っていうのは筋違い。
極端な話、政治家は国民の為に政治をしているのではなく、自分に投票してくれる人の為に投票をしているわけだから、政治家にとって選挙に行かない人は「存在していない」と同じ。
20代の投票率が下がればその分の20代の人は存在しないと見られて、20代より投票してくれる(投票率が高い)年代に有利な政治になっていくという事。
選挙に行かないっていう事は、自分がこの国の国民じゃないから法律がどう変わっても構わないよって言っているようなもの。それじゃぁ自分に不利・不都合な制度ができても文句は言えない。
選挙に行かないっていう事は、自分が毎日買い物をする度に支払っている消費税や自分が稼いだ給料から引かれている所得税などの税金を何にどう使ってもいいよって言っているようなもの。
一票につき700円近くの税金がかかっているので、投票権を持ちながら投票をしないのは自分のお金でもある700円を捨てるも同然という事。
どこにも投じなくてもいいし、鉛筆転がしてもいいので、とにかく選挙に行くという事をしよう。
「自分の一票なんて何十万人分の一にすぎないから、日本に影響無いんやし行かなくても良い」ではなく、政治に無知であれ無関心であれ どの候補者にであれ、投票しといた方が良いよ っていうこと。
普通に面白かったし分かり易かった。タイトルにあるように20歳から35歳で政治に無関心な人にお勧めの一冊。
ただ、もっともっと落とし込んで、伝わり易い内容・簡潔な文章表現やビジュアル的にも入り易い本にした方が、もっと多くの人に読まれるかも。例えば同じテーマで中高校生向けのものにすると尚良いかと。
因みに 選挙に行くと貰える「投票済証明書」を出せば、色んなホテルや商店街で割引サービスを受けられるとか。大阪市内で使える所をご存知の方は情報ください。笑。
Posted by ブクログ
世代間格差を生むのは投票率・投票数の差であると著者は説く。政治家は選挙に勝つが第一であるから、(選挙の間は)自分に投票してくれそうな有権者にうける政策を話す。若者の投票率が上がらない限り、高齢者優遇の政策を掲げるのはある意味当然なのだ。
著者は正直誰に投票してもよいとさえ言う。とにかく投票率を上げること、それが若い世代にとって一番重要なのだ。
また、日本は政党政治で政党の倫理で政治が動くため、小選挙区の立候補者それぞれの話を聞かずともよい。
Posted by ブクログ
学校で習った教科書的ではない、リアルな政治学を平易に書かれています。中身が平易ですが、それでいて「そりゃそうだ」と納得させることができる記述が多いので、この手の本を始めて読む人にはすごくおすすめです。。選挙には行きたくなると思います。
続編は読もうかどうか考え中。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
この本一冊あれば、日本の「政治の仕組み」を語ることができます。
政治がカバーしなければならない分野は膨大なのですが、ここに書かれた「仕組み」を知っていれば、政治がどのように動いているのか、何が変化を妨げ、何が変化を促進するか、がわかるはずです。
そのなかで、自分たちにできることが何なのか、ということも。
[ 目次 ]
第1章 若者は政治によって損をしている!?
第2章 主役は、「有権者」のはずだけど…
第3章 実は「国会議員」の力は弱い!?
第4章 「特別利益団体」を知らずして政治は見えない
第5章 「官僚組織」の「官僚組織」による「官僚組織」のための政治?
第6章 政治を変えるのは、あなた!
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
若者は選挙に行かないせいで民意が無視され、年輩有利の政治になってしまいます。若者にとって不利な政治は、若者にとって4000万円の損!ということ。民意を伝えると言う意味では無記名でもOK、とにかく選挙にいきましょー。
私も欠かさず選挙にいって民意を伝えます!政治の勉強もせなあかんなー
Posted by ブクログ
若者の政治無関心や低投票率に警鐘を鳴らした本。
若者が選挙に行かない理由としては、単純に「面倒であるであるから」や「興味ないから」だけではなく、1票が与える影響力を考慮したうえで棄権するという「合理的棄権仮説」や「合理的無知仮説」など様々な要因が考えられる。とにかく選挙に行くことが大事であり、たとえ間違った意見だとしても、行かないよりはましだと答えている。
投票の棄権は非常に難しい問題で、「行かないよりはまし」といった言及には疑問が残る。かといって投票率が50%を切ることもかなり問題ではあるから、自分の中でもまだうまく説明ができない。
政治学の入門書として読むのも良さそう。後半は現行制度批判や扇動的な内容が多く当初からの内容がずれていた気がするが、、
Posted by ブクログ
政治リテラシーのない人にはお勧めの本です。
誰に投票したらよいかわからなくても投票率を上げる為には行かないといけません。その理由が明確に書かれています。
自分にできることは、この本で読んだことをたくさんの人に知ってもらうことだと思いました。それが日本のためになると思います。
Posted by ブクログ
「選挙へ行かねば。興味を持たねば!!」
若者は、選挙に行かないせいで、四000万円も損してる!?
森川友義著
著者は、早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士。主な著者に「なぜその人に惹かれてしまうのか?」等。
本書は、この一冊があれば、日本の政治の仕組みが見えてくるように書かれ、4つの政治勢力である有権者、国会議員、特別利益団体、官僚組織がどのようにかかわっているのかという問題を以下の6章に分けて説明している。
①若者は政治によって損をしている
②主役は有権者のはずだけど、、、
③実は国会議員の力は弱い
④特別利益団体を知らずして政治は見えない
⑤官僚組織の官僚組織による官僚組織のための政治
⑥政治を変えるのは、あなた
何の自慢にもならないものの、生まれてこのかた選挙にはほぼ行ったことがない。
自分なりにその理由は持っていたが本書に書いてあった私と同じような傾向を持った人の特徴に膝を打つことが多かった。
しかし、それは褒められるべきことではない。
民主主義である以上国会議員は票が集まる層に向けた政策を重視するというのは否定できない事実。
それを変えるには私たちも声を大にして求めていくことが政治を変えることにつながる。
納得しながら政治になんらかの影響を与えて行くには勉強と興味を持ち続けることが重要である。
さぁまず新聞読もう。
慰安旅行のバスの中よりiPhoneにて初めて投稿してみました⭐️
嗚呼目が痛い。
Posted by ブクログ
政治に今まで特に関心を向けてこなかった人向けの、日本政治入門書。
日本の政治の主要プレーヤーを「有権者」「国会議員」「特別利益団体」「官僚」の4つに分け、この4つの象徴的な面、それに付随する国内状況を見ていくことで、現代日本の政治の仕組みを捉える、というのが本書の構想。
政治という複雑な仕組みをシンプルにまとめるというのは非常に難しいことだとは思うが、4つのプレーヤーに分けたところまではいいのだが、どうも各章で語られる話が各論的なような気がして、大枠を説明されているような気にはならなかった。
私の政治リテラシーが低いせい、と言われればそれまでなのだろうが、各プレーヤーにまつわるトリビアを仕込んだくらいの読後感しか残らなかった。
Posted by ブクログ
簡単に説明してくれているからわかりやすい。
けど、とりあえずなんでもいいから選挙にいけ!って主張が強すぎる気が・・・。えんぴつふってきめてもいいから、選挙には行け!って極端では?
でもまぁわかりやすいからよし、かな。
Posted by ブクログ
● 若い人たちは、選挙には行かず棄権している人が多数派なのですから、政治家がその人たちのためになる政策を打ち出してもあまり得にはなりません。
● 米国では上院で40人、下院でも16人ほどの秘書がいます。そのくらいになってはじめて政策や法律の立案ができるというものです。
● 「経団連という特別利益団体が政府に圧力をかけました」と言っているのと同じことであるのに、なんの違和感もないかのように報道しているからです。
● つまりほんのわずかしか組織に生き残ることができないわけで、同期に入省した人たちは遅かれ早かれ退職せざるをえない構造になっている。その点の改革もセットで行わないと、天下りの禁止だけでは不十分であるといえます。