あらすじ
韓国大手新聞社「京郷新聞社」で特別に編成されたジェンダー企画班による、
偉大すぎる女性たちの記録。
激動の時代、国を影で支えてきたのは「正社員」には数えられない無数の女性たちだった――。
韓国社会を支えてきた50~70代の女性たちへのインタビュー集。
Contents
Prologue ありふれた声を求めて
WAY TO WORK 出勤一日目
ほら見ろ、これが女性たちの人生だぞ。
悪いことが波のように押し寄せてきたけれど、私は逃げなかった
Insight 1954年、32万人の娘たちが生まれた
WAY TO WORK 出勤二日目
私たちが働いていないだと?
ヒジャさんを表現するにはあまりにも小さい「家の人」という呼び名
字を書く人、イン・ファジョン
Insight ある日突然彼女たちの労働が消えたとしたら?
WAY TO WORK 出勤三日目
男尊女卑からフェミニズムまで
娘たちに伝えるスンジャさんの本音
Insight 変わったものと変わらないもの
Insight 娘たちは母親の労働から女性の労働を読み取った
WAY TO WORK 出勤四日目
ここは都会と違うんです
グァンウォルさんが10年間婦人会長を務めてきた理由
この身で生まれてこの鉱山の鉱員となり
Insight 農村の時間は、30年遅れて流れる
WAY TO WORK 出勤五日目
今日も出勤する女性たち
Insight 女性たちの将来の夢
アンナさんの労働は、愛になった
テスンさんは新しい70代を準備している
私は自分自身が名刺です。
ラップと月曜日が好きなウンスクさん
Epilogue 彼女たち一人一人が、一冊の本だった
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごく良い本だった。聞くに耐えない状況のなか、生きる為に必死に働き、家族を支え、常に何かを学ぼうとするオンニたちに胸を打たれた。写真のオンニたちもとても良い笑顔。「人生そのものが立派な名刺」ほんとその通りだと思う。出勤三日目のスンジャさんの娘さんのお手紙に涙ポロリ。*苦しまずに、楽しく生きて。生きてみたら、人生は…そう長くないのよ。
Posted by ブクログ
“譲ることが美徳とされていた時代もあったけれど、今は違います。私はもう譲りたくないですね。”(p.37)
“自分の人生って何だったんだろうと振り返った時、いつも誰かの母、誰かの妻でしかないのでは、と感じてきましたが、私もなかなか素敵な人なんだなと思えるようになりました。今まで話を聞いてくださってありがとうございます。私がやってきたことについて尋ねてくれてありがとうございます。”(p.72)
“目標を立てて、欲張りすぎさえしなければ、誰でも自分が成し遂げたいものを手にすることができると思います。「成功させる」という考えに集中して、少しずつ続けていけばいい。今は何もうらやましいと思いませんし、田舎暮らしも素敵です。”(p.160)