あらすじ
「俺の言うことだけ信じていればいい」
一年の約束で身代わり花嫁になったのに、新婚溺愛生活が待っていて!?
一見傲慢だけど一途な御曹司×素顔に自信の無い身代わり花嫁
真夜は化粧をした顔が、偶然出会った御曹司・至郎の逃亡した政略婚の花嫁と瓜二つだった。彼に花嫁の身代わりを頼まれ、父の借金返済のために条件を呑むことに。ニセモノの新婚生活が始まると、父の暴言のせいで素顔に自信が無い彼女を至郎は全てを知っても蕩かすように溺愛する。「今夜は、はいと答えるまで離さない」彼の強引な愛に真夜は戸惑い!?
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Posted by ブクログ
父の借金を理由に、逃げた花嫁の“身代わり”として御曹司・至郎と一年間の結婚生活を送ることになった真夜。条件だけのはずの関係なのに、始まったのは甘すぎる新婚生活。しかも至郎は、彼女が素顔に自信を持てない理由を知ってもなお、真っ直ぐに愛を注いでくる――。
身代わり婚という王道設定ながら、本作の魅力はヒロインの“自己肯定感の低さ”と、それをまるごと包み込もうとするヒーローの強い愛。父親からの暴言で傷ついてきた真夜が、至郎の言葉や態度によって少しずつ自分を肯定できるようになっていく過程が丁寧に描かれていて印象的でした。
至郎は一見傲慢で「俺の言うことだけ信じていればいい」と言い切るタイプ。でもそれが独りよがりではなく、彼なりの覚悟と責任を伴った言葉なのが良かったです。強引さの裏にある一途さがちゃんと伝わってくるので、読んでいて不快にならず、むしろ安心感のある溺愛でした。
ニセモノから始まった関係が、次第に本物へと変わっていく王道展開。大きな波乱が続くというよりは、ヒロインの心の傷を癒していく物語という印象で、しっとりとした甘さが楽しめました。重すぎないけれど、ちゃんと愛は深い。そんな一冊でした。