あらすじ
「自分はどこまで自分のもの?」
「助けを求めるのは無責任?」
「多数派の支持=“正義”になる?」
すぐに答えが出ないモヤモヤを抱え、
不確かな時代に生きづらさを感じる人に贈る、
やさしい哲学の本!
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今は、混沌とした「答えのない時代」だとしばしば言われます。
便利さが手に入ったと同時に変化のスピードも加速し、
将来の予測はますます難しい時代になりました。
目まぐるしく変化する日々の中で疲弊し、
どこか生きづらさを感じてしまう。
どうすれば、生きづらさは和らぐんだろう?
そんな時、あなたの助けになるのが「哲学」です。
激動の時代だからこそ、少しだけ立ち止まって考える時間を作る。
それはとても豊かな時間なのかもしれません。
本書は、とある高校の哲学の授業風景を切り取ったものです。
様々な悩みに向き合う生徒との対話を通じて、
生きるためのヒントを読者の皆さんへ
お届けできれば幸いです。
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Posted by ブクログ
哲学アレルギーな自分へ処方箋になる一冊でした。
昨今、多様性や平和に対する価値観のズレへの憤りが個人的な憎悪に矮小化してしまい、心が疲弊していました。他者との意見の相違に対する考え方についてや、自己責任論はどういった原理で構築されるかを解説してくれて、自らの鬱屈した感情を一般化することで心が軽くなりました。マルクスが労働を自己実現の営みと評していたのが意外で、いつか腰を据えて先人たちの署を読んでみたいな〜と思いました。