【感想・ネタバレ】1年で潰れると言われた野球部が北国のビニールハウスから甲子園に行った話のレビュー

あらすじ

「我武者羅」よりも、「1人1人が考える」チームへ――。学歴も人脈もナシ!「野球に力を入れるつもりなら、あなたのような無名な人を呼ばない」とまで言われた無名の監督が、「思考と言語化」で、ゼロから強いチームを作り上げた!その、思考と検証と挑戦の記録。

校長からは「野球に力を入れるつもりなら、あなたのような、無名な人を監督に呼ばない」と言われ、ようやく集めた部員からは、「キャッチボールも、生まれて初めてです」と言われた。それが、このチームの始まりだ――。
1年の3分の1は雪に閉ざされるため、近所の農家の協力でグラウンドにビニールハウスを建て、冬はその中で練習。
それでも、絶対甲子園に行く!と決めていた。
しかし、こんなチームでどうやって?

飛び込み営業スタイルで強豪校・名門校の門を叩いて教えを請い、練習試合をお願いし、自分たちにないものは次々取り入れる。
野球に関係なく、組織作りや人材育成に長けた指導者や経営者に会いに行き、新しい考え方を、野球にもどんどん応用する。
ついに甲子園出場も果たし、今や、青森県では強豪チームに名を連ねる弘前学院聖愛高校。しかも選手たちは、自ら考える力をつけ、コミュニケーション能力も高いと評判だ。
今だに、ビニールハウスで練習を続ける聖愛高校野球部の強さの秘密とは?稀に見るほどの「思考と言語化」とはいったい?
学歴も人脈も無い監督が、いかにして、”考える選手”と、”強いチーム”を作ったか。感動のノンフィクション。

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Posted by ブクログ

とてと面白かった。
ただ従わせる統率力よりも選手一人ひとりが考えるチームがとても輝いているように見えて、
各自がそうなるような仕掛けを色々と編み出していく試行錯誤の姿が社会においても大切で自分も仕事で活かしていけたらと思った。
ただ、奇をてらうのではなく、その根底には凡事徹底と行動に対する理由づけが大切。
一人ひとりが考えることのできるチーム。
楽しさを単純に追うのではなく、目標へ向かって努力した先に達成という道筋を楽しめるそんな組織を目指したい

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

常日頃、日常が大切だと、改めて実感しました。
弘前学院聖愛高等学校・野球部、がんばれー‼️
応援してます‼️

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

高校野球で名を馳せている学校は、必ず特別なことをしている。弘前学院聖愛高校も例外に漏れず、すばらしい取り組みをしている。この監督さんの考え方は、他の分野にも応用できそうだ。何事も真摯に取り組み、正しいことをきちんと行う。その積み重ねが、結果を生むのだろう。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

この手のタイトルは、絶対に面白い系の本。
自分の直感に従いましたが、やっぱり面白かったです。

青森県の弘前学院聖愛高校。
私はこの高校のことを知らなかったのですが、
甲子園常連の青森山田高校や八戸学院光星を破り、
甲子園にも数回出場したことのある野球強豪校らしいです。
雪国というハンデや(当時は)青森県内生のみのメンバー構成など、
数々のハンデを乗り越え、
全くのゼロから強豪チームに育て上げた監督の物語は、
非常に読みごたえがありました。

ノーサイン野球などの考え方も興味深かったのですが、
個人的に一番心に残ったのは
相手チームとの混合チームでの試合。
これは甲子園出場だけを目的としていたら、
絶対に出てこない発想。
選手の育成を第一に考えているからこそ、
こういった考え方が出てくるのでしょう。

甲子園や野球が好きな人にとってもですし、
自分のような野球素人にとっても、
楽しめる内容でした。

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2025年09月24日

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