【感想・ネタバレ】「リーダーの条件」が変わった 「危機の時代」を乗り越える新しい統率力(小学館101新書)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月05日

切れ味鋭くズバズバ切って捨てるスタイルは、下手すると嫌味っぽくなるが大前氏ならではの説得力(というか経歴?)で一気に読み進ませる。

本書は東日本大震災をきっかけとして、それだけではなく過去から日本が抱える問題について独自の提案を具体的にするものであり、
外交政策から電気自動車まで多岐にわたりすぎて...続きを読むいるところは、本書の表題から外れているかもしれないが、むしろ興味深い。

いっそこの人を首相にしてはどうかとも思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月23日

約10年前、民主党政権時代に世に出た一冊ですが、何ら古さを感じることなく読み終えました。

確かに時間は進み、世の中は変化しています。

しかし、残念ながら10年前に著者が鳴らした警笛に対し、著者なりの解決策も提示されていたが、実態としては何ら変化を感じない。

変わったとすれば10年間で国債の残高...続きを読むは増え、少子高齢化が一層進んだこと。

国を代表するリーダー(首相)について書かれている内容がかなりの割合を占めますが、人口減少が続く中で必然的に内需は下がり、日本が豊かさを維持する為には必然的に一層のグローバル化を推し進めていくしかない。

世界を相手にリーダーシップを発揮出来る人材の育成という避けては通れない課題。

国の借金に原発問題等ゞ我々世代が真剣に議論する必要がある。

会社組織も同じで、皆に嫌われようが正しい情報を開示し、まとめあげるのは大変なこと。

しかし、「事勿れ主義」ではダメなんだと改めて気づくことが出来ました。

説明
内容紹介
「リーダーの条件」が変わった

大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化……日本が戦後初めて経験する国難の時代。これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた大前研一氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」という。

次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に送る1冊。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の大前研一氏は、米マッキンゼー本社ディレクターやアジア太平洋地区会長などを歴任したほか、マレーシアやシンガポール、台湾の国家アドバイザーを務めるなど、世界屈指の経営コンサルタントとして、これまで多数の一流企業や国家の危機を救ってきた。

その大前氏は、企業や国家の指導者には「有事に強いリーダー」と「平時のリーダー」がいるという。

本書では、「有事のリーダー」に求められる「条件と能力」の数々を挙げ、日本におけるリーダー教育の重要性を説く。

日ごろから危機管理を念頭に置いているリーダーであれば、「ファインプレー」のような偶然はない。想定外の事態が起きても、「有事に強いリーダー」は1週間以内に必ずリカバリーする
ための道筋を描く構想力を持っているという。

大前研一の最新リーダーシップ論。
著者からのコメント
「リーダー不在」の危機をどう克服するか?

●震災復興
●電力インフラ
●食糧価格高騰
●水資源争奪戦
●エコカー開発競争
●財政危機

「日本の抱えている問題はいずれも複雑で
そう簡単に答えは見つからない、と思っている人が多いと思う(中略)日本は未曾有の難局に直面していると言われるが、
それらを分解してみれば、いずれも解決可能なテーマで
あることがわかる」(本文より)

出版社からのコメント
あなたは「緊急事態」が訪れた時に
「1週間」で対策を描けるか?

国を救い、企業・組織を建て直す−−
革新的なビジョンを生み出すヒントが満載!

・いま必要なのは"復旧力"ではない。まったく新たなビジョンを生む発想と行動力だ

・「平時のリーダー」と「有事のリーダー」は求められる資質が違う!

・「上司の力量」次第で組織は劇的に変わる!

【「革新」と「創造」ができる人材へ】ビジネスマン必読!!

内容(「BOOK」データベースより)
大震災、原発事故、それに続く企業の業績悪化…戦後日本が初めて経験する先の見えない国難の時代。これほどまでに、「リーダーの力」が問われている時はない。多くの国や企業のアドバイザーとして活躍してきた大前氏は、「震災後、リーダーに求められる資質は、大きく変わった」と語る。―次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、目の前の困難を乗り越え、新時代を切り拓こうとするすべての日本人に贈る1冊。
著者について
1943年福岡県生まれ。
早稲田大学卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、
マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。
日立製作所を経て、72年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。
日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年退社。
以後、世界の大企業や国家レベルのアドバイザー・経営コンサルタントとして幅広く活躍。
自ら設立したBBT大学学長も務める。

近著に、『この国を出よ』(柳井正氏との共著)『民の見えざる手』(以上、小学館)、
『大前研一 洞察力の原点』(日経BP社)、『日本復興計画』(文藝春秋)など多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大前/研一
1943年福岡県生まれ。早稲田大学卒業。東京工業大学大学院で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。日立製作所を経て、72年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。94年退社後、経営コンサルタントとして幅広く活躍。自ら設立したBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学の学長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
About this Title
2010年8月に起きたチリの鉱山落盤事故を想起してもらいたい。
トンネルの出口も、薄明かりもない。空気さえあるのかどうかわからない。
しかも、人間が脱出できる大きさの穴を掘るだけでも半年かかり、
食料その他の供給も、当初は絶望的という状況だった。
その後のことはニュースで報道されている通り、700m下の地中から予想よりもはるかに早く、10月13日に作業員33人が全員無事に救出された。
現場と地上のリーダー、そしてピニェラ大統領の判断力、全世界の英知を集める柔軟な思考など、
この一件にはリーダーとチームに関する教訓がたくさんある。

今の日本では、政界にも財界にも、"チリの鉱山落盤事故からの脱出"----つまり「CKD型」のリーダーが求められている。
しかし、かすかに見えている出口の方向を示し、それを目指して実行する
「TAM型」リーダーもいないのだから、入口も出口もわからない状況で
新たな解決策を生み出すことのできる「CKD型」リーダーなど、すぐに現われるはずもない。
(中略)
遠い過去の記憶と、今の世界を見れば、新しい飛躍のためのヒントは山ほどある。
そんな新しいリーダーの条件を、本書を通じてあらためて考えてみたい。
本書で論じられる内容は、次のリーダーを目指す人にとってはもちろん、
今の上司の能力を見極めたい人にとっても、大いに参考になるはずである。
(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ 2014年12月27日

震災後に書かれたリーダー論
やはり震災まもなく書かれてるので、ある種の熱を感じる。それはそれで大切なのだが、やはり違和感を感じる。今読むには、もう少し冷静、かつ情報も出てきているからだろう
ただ、リーダーを育てる仕組みがない、作ろうとしていないことへの問題提議は同感する

メモ)
リーダーは万能では...続きを読むない。自分より優れた人材を選び、チームとして機能させることが求められる
一流にはファインプレーは少ない。あらかじめ準備しているから
今の日本にリーダーを育てる仕組みが無い
海外一流企業はリーダーの人材育成に売上1%をかけている
会社と組織の利益を一致させるシステムを創り、それを常にゆらぎを与える。インセンティブを練り直す
リーダーに求められるのはビジョンとコミュニケーション能力
この国の最大の問題は信念の無さ。リーダーを待つだけの国民にある

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