【感想・ネタバレ】ノンバイナリー――30人が語るジェンダーとアイデンティティのレビュー

マイカ・ラジャノフ / スコット・ドウェイン / 山本晶子

近年、ジェンダーを論じる際には、旧来の男女二元論を超えるようになってきている。本書は現代社会に生きる「ノンバイナリー」（性自認が男女の二枠に当てはまらない人）たち30人の率直な語りを集め、ジェンダーとは何かという問いに真正面から向き合う。

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多様な生き方があり、その一つ一つにその人の呼吸しやすさがあるなら、それをサポートしていく必要がある。なぜなら、社会は、個人が生きやすい場であるべきだから。自己と共生し、同時に社会とも繋がりを持つこと。難しく、時に理解されない場面も現れるだろうが、私たちには言葉がある。歩み寄り、たとえ理解されなくとも隣に居ることはできる。

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30人のノンバイナリーの方々の語りが述べられている自分があまり得意ではない系(語りという点で)だが、個々人の語りはとても興味深い。