あらすじ
ベストセラー作家で多くの職業経験をもつ著者が、働き方が大きく変わりつつある時代に、会社の看板や肩書がなくても「選ばれる人」になるためのヒントを紹介していきます。幸せに生きるための働き方を模索する、すべての人に読んで欲しい一冊です。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
肩書を重要視することから、個人としてのスキルや自己鍛錬、社会人としての教養、基礎、報連相等を磨くことを主張する内容となる。そもそも、肩書とは何なのか、私たちは生きている上で様々な肩書きと出会うことになる。アルバイトも派遣も日雇いも立派な肩書である。組織内だけではなく、個人事業主や経営者(起業家、実業家)としても立派な肩書きである。
さて、肩書とは社会的信用の尺度して用いる場合が多いだろう。効果的なのは初対面の時などだ。だが、肩書は責任を同時に役職が高ければ高い程、立場と責任が上がる。その発言する内容次第では訴訟まで発展することを留意しなくてならない。肩書とはアルバイトから社長に至るまで責任の度合いの尺度であり、見栄や虚勢または他者との優劣を競うものではない。大切なことは本著でも言われているが、この人なら任せられる。この会社なら任せられるといったことに帰結する。結局、行き着く先はその人に依頼したいか、仕事を任せたいかに辿り着くのだ。
私やあなたにも固有の肩書はあるだろう。だが、それは一つの物差しであり、どんなに立派な肩書だろうともその人個人のスキルやマネジメント、教養、姿勢、言動と行動、信頼や信用生など多くの事を踏まえてこの人にお願いしたいかどうかを見極める必要があるだろう。ただ肩書が欲しければ、国家公務員であれば試験に受かればいいだけだし、社長になりたいなら数十万円用意すればいいだけのことなのだ。上場企業に入ることも良いだろう。中小企業を転職して年収を上げるのも良いだろう。独立して自分のスキルを発信するといいだろう。
可能性は無限にある。サラリーマンだろうが経営者だろうが、行動すれば失敗は必ずする。恐れることはない。自分の意志と判断と責任でその道を選んだのであれば、何度どん底を味わっても立ち上がれるからだ。成功には必ず失敗が含まれての成功なのだ。古今東西、成功だけした人はいない。必ず成功と失敗はセットになっている。
行動しながら準備をし、行動しながら失敗をし、行動しながら修正して前へ進めばいいのだ。
本当の意味で本著が指す「選ばれる」というのは、私やあなたが歩んで来た道のりに対しての価値が他者が求める信用や信頼となることだろう。