あらすじ
彼女が寄生虫でいちゃらぶできるわけがない
ある日突然、全裸の美少女が僕のお腹の中から出て言った。
「今日からお前のお腹の中に寄生することになった。よろしくな!」
間違えて食べた実験サンプルの中に入っていたのは、人間に寄生する謎の生命体・パラシスタンス。
見た目だけどこから見ても美少女なのだが、俺の彼女は寄生虫って……そんなのいちゃらぶできるわけがない!
とんでもない設定で審査員を驚愕させた、第5回小学館ライトノベル大賞、優秀賞受賞作。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった!
ある日,腹から紐状のナニカが飛び出した!
そのナニカが全裸の美少女になって…
「日本海裂頭条虫のパラシスタンス,サナだ! よろしくな!」
というわけでサナダムシのサナに寄生された唐人くん.
これからお前を守ってやるぞ!ということだそうで.
寄生なのか,それとも共生関係なのか.
この発想は無かった.
こんな彼女が欲しいなぁ….
いや,ちょっと待て俺.
本当に欲しいか?
サナダムシだぞ?
でも美少女と一緒にいられるなら腸を住処として提供するくらい….
いやいや,待て俺(以下無限ループ).
面白かった.
続いてるようなので続きも読もう.
Posted by ブクログ
ボーイ・ミーツ・ワームという第二章のタイトルが秀逸。少年は寄生虫と出会った。
思春期の一人で生きていけるという壮大な勘違いをへし折るのは、恋じゃなければ、それは……寄生虫……かもしれないw
あと、桜という子はかわいいけれど、はやく病院に連れてくべきだと思うw
Posted by ブクログ
定型的な学園ラブコメを土台に、奇抜な寄生設定、前衛的な挙動の従妹、あたりが目立った特徴だろうか。
突飛な部分も様々な面で散見されたけど、基本読みやすいつくりで、ライトノベルらしい軽快な没入感を味わえたように思う。
寄生/共生と依存にまつわる関係性、あるいは主人公の心の闇のくだりなど、主題の根幹に関わる因子ながらやや舌足らずな掘り下げ方が勿体なかった。
もっとも、本作がバランス重視型で設計されているのはどことなく感じられるので、尺も考慮するとこんなものかもしれない。
話は変わるけれども、終盤のサナとの再会シーンと困難克服のくだりは、シチュエーション的にも素っ頓狂なクライマックス感で、思わず変な笑いが込み上げてしまった。
次回作も期待したい。
Posted by ブクログ
特異な設定と各キャラの性格がマッチしている印象。とくに、桜がよく動いて楽しい。ビッチ?キャラっていそうでいない。主人公の根底にあるコンプレックスに少し違和感はあったけども、全体的には些細な点かな、と。
Posted by ブクログ
全体としてはそこそこだけど
あえていうなら寄生虫である意味がないと思う
「落ちもの」のなかで寄生虫なのが独自性というだけで
それが話にからんでいない
いろいろ覚束ないところはあるけれど今後次第であるかもしれない
Posted by ブクログ
寄生虫を美少女化するという変態アイデアを提供してくれたことと、後半の実存哲学は読み応えがあって良かった。ただ、無気力主人公としてもう少しシュールなツッコミをして欲しかったなぁとか。従姉妹キャラのぶっ飛び具合は好きだけど、全体を見ると他のラノベと変わりばえしないと感じてしまったのが残念。