あらすじ
国際的にも重要な地位を占めるに至った小さな都市国家シンガポール。本書は、日本の第一線で活躍する研究者をはじめとする、知見も経験も豊富な執筆者によって紹介する、絶好のシンガポール入門書。コロナ禍での経済危機、ロックダウン等、最新の状況も収録。
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Posted by ブクログ
面白かった!!
シンガポールに住んでたのだけど、当時は知らなかったことがいっぱいあった。
また一つ一つの章が3ページ程度の情報になってるのもとても読みやすかった。
リークワンユーはすごい人ということは知ってたが、36歳で首相になったんだなぁ…!
あと話には聞いていたが思ってたよりもかなり強権政府で、言論統制とか弾圧具合は中国に似てると知ってびっくり。
シンガポールは正しく誠実な独裁者が統治した国家とは、という漫画か小説みたいな国だったんだな〜
また数年後に新版が出たら読みたいし、他の地域のも読みたい!
Posted by ブクログ
シンガポールが管理国家ということは聞いていたが、具体的な体制や管理方法、そしてなぜそのような体制になったかを知れた。
国は自然と存在するもののように感じていた自分に気づかされた。政治が、国家存続のための行動であることが明確。その方向性の判断は別にして、政治のあり方に新鮮さを覚えた。
Posted by ブクログ
他の本を読んでいてシンガポールに興味を持ち、読んでみた。入門編として非常に参考になる一冊だった。
イギリスから独立したばかりのマレーシアから民族間対立によって「追い出されるように」さらに分離・独立せざるを得なくなった国の成り立ちから、民族構成、政治、経済、文化など、人口650万人程度の都市国家の姿を65の章立てで紹介している。
一人あたりGDPが米国に次ぐ世界第二位の富裕国を作り上げたのは、ほぼ一党独裁で強権的な政治がうまく作用し、自由のない不満よりも豊かさがそれを上回ったことにある。「決められない国」である日本との違いがよくも悪くもハッキリしている。
富裕国であっても必ずしもバラ色の生活が保証されているわけではなく、豊かさを支えるための努力(と忍耐)も求められている。
なにかと特徴立った国、というこの国のことを知ることができて興味深かった。