あらすじ
大切な人との死別により、遺族は深い悲しみや苦しみ、怒りや「見放され感」などが入り交じった複雑な感情「グリーフ(悲嘆)」を経験する。本書は、身近な人を自死で亡くした家族や友人などのグリーフに焦点を当て、自死と自死者をどのように受け止めているのか、当事者の語りから書き起こす。
無力感や自責の念、一方で苦しむ人の力になりたいという気持ち。自死遺族は一人ひとり違う経験をしていて、抱く感情もさまざまである。親や子ども、配偶者、同僚などを亡くした20人の事例から、自死者に対する感情、困難や支え、捉え方の変化を紹介する。また、自死遺族が集う「分かち合いの会」や往復書簡に取り組む5つの団体への聞き取り調査から、多様な支援のかたちを描き出す。
自死遺族支援に関わる全国各地の団体を紹介する巻末資料も充実。遺族の語りからグリーフケアのあり方を考える貴重な一冊。
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Posted by ブクログ
まずはこの本に寄稿してくれた方々に感謝したいと思います。悲しい出来事を振り返って言葉にする過程は、大変心苦しかったと思います。
ありがとうございました。
とてもとても、複雑な想いで読みました。読めば読むほど、なんといったらいいのかわからなくなりました。
ただ言えるのは、何か悩み事があった時に相談できる人の存在の大切がわかりました。
また、 自死で亡くなることに対して、差別や偏見があったり、自殺をなかったことにする遺族もいるようですが、その人が人生を全うして生き抜いたということはわかってほしいです。
ある有名人が
「となりで酒を一緒に飲んでくれる人がいれば、人は死なない」
と言っていました。
本当にそうだと思います。少なくとも、可能性は低くできると思います。
みんなが心ラクに生きられる明るい世界になったらいいな。