【感想・ネタバレ】介護ヘルパーは見た 世にも奇妙な爆笑! 老後の事例集のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月13日

本書は、2012年の9月に第一刷が発刊されている。

介護保険法の成立が2009年で、本書が発刊された2012年には大きな改正があったようだ。インターネットで調べてみると、あるサイトには次の6点が主な改正点とされていた。

①医療と介護の連携の強化等
・24時間対応の定期巡回・随時対応型サービスを創...続きを読む
・複合型サービスを創設
・介護予防・日常生活支援総合事業について
②介護人材の確保とサービスの質の向上
③高齢者の住まいの整備等
④認知症対策の推進
⑤保険者による主体的な取組の推進
⑥保険料の上昇の緩和

専門家ではないのでわからない部分もあるが、本書の中では①②④に関する内容が印象に残っている。

本書の特徴は、著者の介護職員としての実経験に基づく100ケース以上の事例を題材として、介護現場の実態を生々しく浮かび上がらせている点だろう。もちろんプライバシー等には十分に配慮されて書かれている。

本書の題材となっているケースは、いずれも一般的な常識を超えたケースばかりだ。しかしながら、これは介護の世界の常識のようでもある。

従って、介護の現場に無知な人からすれば、介護の現場の苦労は想像もつかないだろう。逆に、介護の現場の実態を知った者、あるいは正しく理解しようと思う者にとっては、この著者がいかにこの分野のスーパーウーマン的存在であるのかもわかるはずだ。

ケースのほとんどが「認知症」と関係している。上記で言えば④の課題にリンクする部分だ。

劣悪な環境と言われてきた介護の現場にあって、制度の整備、環境の整備、施設やツールの整備などでも改善は進められているのであろうが、本書を読んで、それらの改善と並行で、やはり介護職員の技量の向上が重要であると感じた。

その技量と言っても、主軸となるのは人間的なキャパ、すなわち包容力、忍耐力、利他的な心等であるのだと、著者の振舞から感じたものである。

また、現場に無知なものが制度だけをいじくるのは、介護職員にとっても利用者にとっても好ましくないというメッセージも本書に込められていた。

本書の発刊からさらに数年たっており、これからますます介護を必要とする人口増が予想されているが、素人目にも②の課題は膨張するばかりのように思える。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月19日

 藤原るかさんの「介護ヘルパーは見た」、2012.9発行、「家政婦は見た」とかが浮かびましたw。見てはいけないものを見たのでしょうか~(笑)。一読して、認知症はきびしいなと感じました。思いがけない行動、驚きの連続とのこと、できれば、自分はそうなりたくないなと(みなさま、そうと思います)思いながら追体...続きを読む験しました。そして、親の介護をするとは、おむつ交換もすることだと覚悟せよとの言葉・・・、「自立」できてる今の有難さを感じました。そして、オリンピックを見ながら、「弾ける元気と勢い」に感動しています(^-^)
 介護ヘルパーは通称、正しくは訪問介護員、一般的にはホームヘルパー(略して、ヘルパー)。その仕事は、家事を手助けする「生活援助」と身の回りの世話をする「身体介護」。藤原るか「介護ヘルパーは見た」、2012.9発行、再読。内容は:①びっくり仰天のオンパレード。それが介護 ②恐るべし、認知症 ③介護でわかる家族の素顔 ④介護を乗り切れる人、つぶれる人 ⑤介護保険制度を上手に利用 ⑥介護業界の現実

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