【感想・ネタバレ】会津武士道のレビュー

あらすじ

近隣諸国との島の領有問題や大震災以降の国の対応をめぐり、日本は揺れ動いている。なぜ毅然とした対応ができないのか、危機において必要なリーダーシップとは何か?幕末の会津藩は、兵力・装備にまさる新政府軍を相手に徹底抗戦し、過酷な籠城戦の末、降伏開城を余儀なくされた。徳川恩顧の諸藩が次々と寝返るなか、最後まで戦った会津藩を支えた“真の武士道”とは。幕府草創期、徳川家光の異母弟だった会津藩祖・保科正之は、四代将軍家綱の治世には副将軍格として幕政を輔佐した。23年にわたって会津に帰らず、徳川幕藩体制の基礎を築いた正之は、優れた家老・田中正玄を得て、物心の両面から藩政を固めていった。その純然たる志が、軽輩の藩士にまで浸透しきっていたのだ。日本史に精華を刻んだ「会津武士道」の成立と展開をわかりやすく解説した本書は、日本の「武士道」について改めて考え直し、行動指針なき時代に大切な心構えを教えてくれる。

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Posted by ブクログ

会津藩、藩祖保科正之。
名宰田中玄幸。
幕末の会津藩の悲劇は保科正之の定めた御家訓だと思ってたけど、保科正之を知ることであの家訓の背景、意味を理解。
容保様についても勿論触れているが、政治家としての手腕は別にして、やはりこの人は人として優れていたのだ。


後半で幕末の藩士、著名な女性陣にも触れていて楽しめた。
会津よりの人なので偏りはあると思うけど面白い本だった。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会津出身の私が,逆にいろいろと教えていただいた.幕末の悲劇は,なんとなく知っていたものの,それに至る歴史はほとんど知らなかった.
・藩祖の保科正之は,家光の異母兄弟.長野県高遠藩の出身.(会津の源流は,高遠)
・正之は将軍家綱の輔弼役として,幕府を指導.(玉川上水開削,制度改革など)
・家光(異母兄)の信頼篤く,独特の報恩思想に.
・会津藩家訓を制定
・5~7代藩主に仕え,中興に力を尽くした家老:田中玄宰の改革を特筆.
・幕末の容保(9代藩主)の時代は,今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」でも描かれている.
・明治維新後,会津は逆賊とされ,働き先がない,軍での昇級が認められないなど,差別を受けた.
・山川健次郎は,会津の出身である.
「会津武士道」とは,他者に優しく己を律するのに厳しい,加えて藩(民),国家(国民)への貢献を第一に考える,というところか.一言では言いきれない思想である.それにしても,幕末,明治の人々の向上心というかエネルギーには圧倒させられる.

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2013年08月16日

Posted by ブクログ

2013年2月
・江戸時代の会津藩の成り立ちや,会津特有の思想を考察した本
・会津藩の天皇や幕府への忠義心,ぶれない心の強さを感じた
・明治以降に受け継がれた会津藩の魂の解説も

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

会津で育ちながら会津藩の歴史どころか日本史の知識も全く無く、会津出身者と歴史の話をしたい方々の期待を悉く裏切っており、これではいかん、ということで読んでみました。

今まで何も知らなかったことが恥ずかしい、何と純粋な心を持った方々が会津にはいたのだろう。
刹那に生きる、がモットーの私には当時の会津人の心意気が全く無いようです。


将軍輔弼役としての保科正之の大事業である玉川上水開削、その結果新たにできた村のひとつに、現在住んでいるようです。
因縁とは言いませんが何だろう、ちょっと嬉しい。

私の歴史の知識が中学生レベルなのは、高校で地理しか学んでいないから、当時話題になった履修漏れです。
本書のあとがきで履修漏れを批判する一文がありますが、これは当時の会津の高校に向けたものかもしれませんね。
ごめんなさい、これから勉強します。

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2013年06月05日

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