【感想・ネタバレ】京大医学部の最先端授業! 「合理的思考」の教科書のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月22日

確率の意味するところ、二つの事象があった場合それは因果なのか相関なのか、はたまた交絡因子があるのか、など、数字やデータの見方について。
タイトルどおり、大学一年生向けかなぁという印象で、目新しいことも深みもないが、10代の早い時期にこういう本を読んでおきたかったとは思った。

・降水確率が40%だか...続きを読むらといって、40%傘を持っていくわけにはいかない。著者が言うように、意思決定に際しては「情報の灰色の世界」から「行動の白黒の世界」へジャンプする必要がある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年04月04日

 情報があふれる現代社会。流される情報にはいろいろな利害関係が複雑に絡み合って出てくるものがあり、一筋縄ではいかないことがある。ひとつの道しるべとして活用してもいいかなと思い今回の本を読んだ。

 「イメージ」が先行していて本当はどうか分からないことがある。例えば、日本人の英語力の低さを証明するかの...続きを読むようにTOEFLというテストを引き合いに出すことが多い。TOEFLは、アメリカやカナダなどの大学と大学院受験に際して外国人受験生の英語力を測る試験で、コンピューターで受験し、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング力を測る。

 ここで問題となるのが、受験者の数だ。日本は数万人単位で受験しているので、当然高得点を取る受験生から低い点数を取る受験生までさまざまだ。これが、第3世界の限られたエリートしか受験しない国や地域になればスコアは上がる。そこから出てくる平均点の差から、日本人の英語力を一刀両断して低いとするのは疑問がある。英語学校、英語教材を発売している出版社からなる「英語ムラ」(?)の策略かと、かんぐりたくなる今日この頃だ。

 情報は賛成派・反対派双方を眺めて、ふと立ち止まってみたほうが安全だ。受験と違って唯一絶対の答など存在しないのだから。マスコミは情報の編集・加工が巧みだと著者は言及している。煽るのが大好きで、それが例え誤報であっても反省一秒、忘却一生という風に涼しい顔をしているケースが見られる。典型的な例が冤罪事件だ。自分たちには不都合な真実はきれいに削り取る悪い癖がある。対抗するには、刑事コロンボを見習ってしつこく情報を追ってみるのも良い方法だ。

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