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Posted by ブクログ 2016年08月14日
京大医学部の教授である筆者が、論理的思考について例を挙げながらわかりやすく解説した本。例については、筆者会社なので医療関係の内容であることが多いが、素人でも十分わかる。自分の考え方やものの見方が偏ってないか、一方的ではないかを検証することが出来るので、新社会人はもとよりすべての働く人必読の良書。
Posted by ブクログ 2014年09月20日
平易な言葉で読みやすい本。論理的(科学的)思考の基本を学べる本。自称論理的な人は多いけど本当に論理的な議論が出来る人は少ないので教養として学ぶ人が増えてほしい。その点この本は読みやすい人に薦めやすい
Posted by ブクログ 2014年10月03日
難関大学の関係者が書く本はさすがに違うなと思わせるものはあるのだろうか。
なぜだがこの手の本は大抵書かれていることは似たり寄ったりであり本当に難関大学の頭の中をトレースできるというような本には出会えない。
書かれていることはすごくもっともであり多く参考になるのだが何か物足りなさを感じるのはな...続きを読むんなのか。今の世の中の思考をトレースして売れる本をつくるそんな感じにしか見えないしミスリードを生んでいるような気もしないでもないと思わせてしまうところが残念。
いろいろと書かれているが著者の思考というものはこの程度だとは思いたくない。単純な問題からは単純な答えしか出てこないのだろうか。多くの難関大学冠本には単純な問題から発展するより多くの考え方を期待したい。
Posted by ブクログ 2014年03月02日
切り口はいいと思うのですが、わかりやすく書こうとしすぎて、浅い話になってしまっているような気がしました。おそらく医療で必要な合理的思考のみについて書いてあれば深いと思うのですが、それを政治やビジネスに無理やりあてはめようとしているところが浅くなってしまっている要因だと思いました。したがって帯には「文...続きを読む系人間必読の書」と書いてあるものの、実際に文系の人がこの本を読んでどれだけ合理的思考を日常のシーンで使えるのか疑問が湧いてしまいました。そこだけ期待値を下げて読んでもらえれば、アプローチ自体は非常にいいので、頭の刺激になると思いました。
Posted by ブクログ 2013年09月18日
著者は京都大学大学院医学研究科教授。専門は健康情報学、疫学。情報をどう判断し、何を信じて何を疑うのか。その指針を示した授業は、医療に留まらない万人に通じるものとして、高い評価を得ている。
私たちは自分の頭で考えているように見えて、案外、思い込みや誰かの情報の受け売りで済ませていることが少なくない。...続きを読むときに大切な問題で怪しげな情報に引っかかってしまい、大きな後悔を残すこともある。
自分はイメージだけで物事を判断していないだろうか。
そうだとしたら、真実は何だろうか。
合理的な思考とは、そう自分に問いかけることだと捉えて問題はない。その合理的思考について以下の5章にわたり紹介している。
①イメージで物事を判断していませんか?
②それは本当に、正しい根拠?
③その数字の読み解き方、間違っています
④原因と結果のねじれ
⑤納得できる結論にたどりために
医療業界に身を置く著者。
まさしく、理系的発想の数々。
もろに文系の私にとっては難解な思考等も多くあったものの大筋では共感しながら理解をすることはできた。
そもそも論に最終的には入り込み、なぜ合理的思考をしないといけないのか?という目的を持って本書を読み終わるに至った。
物事のとらえ方はたくさんあって損はない。
事実は一つ。答えは多数。見る視点によりその答えも変わってくる。
今まで自分にない視点を授けていただいたと思えば、ありがたいものである。
Posted by ブクログ 2013年06月16日
「クリティカルシンキング」の良い入門書。
ひととおり、うっかりはまりやすい陥穽は述べられているし、特に「分母が示されているかチェックすること。分母が示されているとして、その分母が妥当な分母なのかをちぇっくすること」というところは、なるほどなあ、という発見があった。
Posted by ブクログ 2013年01月22日
確率の意味するところ、二つの事象があった場合それは因果なのか相関なのか、はたまた交絡因子があるのか、など、数字やデータの見方について。
タイトルどおり、大学一年生向けかなぁという印象で、目新しいことも深みもないが、10代の早い時期にこういう本を読んでおきたかったとは思った。
・降水確率が40%だか...続きを読むらといって、40%傘を持っていくわけにはいかない。著者が言うように、意思決定に際しては「情報の灰色の世界」から「行動の白黒の世界」へジャンプする必要がある。
Posted by ブクログ 2012年10月14日
医学の研究者の立場から、
合理的に考えるとはどういうことか?ということを
わかりやすく説明してくれる本。
出てくる事例が理系っぽくて、
馴染みのない人にとっては
ちょっととっつきにくいかもしれませんが、
それでも数字のトリックに騙されないようにするためには、
知っておいた方がよいtipsが網羅され...続きを読むています。
悪〜い人に騙されないようにするためにも、
一度は読んで勉強しておくべき内容かもしれません。
逆に言うと、この本読んで悪用しないようにしてくださいね。。
そういう視点で読むと、きっと面白いと思います。
Posted by ブクログ 2012年10月01日
EBMをベースにして一般の人向けに書いて本.
内容は極めてシンプルでわかりやすい分、少し物足りない.
「意思決定は、エビデンス、バリュー(価値観)、リソース(資源)という3つの要因で決まる」
合理的な意思決定とは、3つの要因の均衡点を探りだすこと.
主要なバイアス
(1)情報(観察)バイアス
(...続きを読む2)選択バイアス
(3)交絡バイアス
Posted by ブクログ 2012年09月22日
情報を鵜呑みにしない。数字を見るときは分母を意識する・・・
書かれているのはどれも当然のことで新しさくはないが、無防備で居ると情報の波に押し流されそうになる日々の中、改めて原則を認識できた。
NHKきょうの健康テキストの「健康のためなら命もいらぬ?」という岩田健太郎氏の連載も同じようなことを言ってい...続きを読むるが、こちらも面白くてお勧め。
Posted by ブクログ 2012年04月04日
情報があふれる現代社会。流される情報にはいろいろな利害関係が複雑に絡み合って出てくるものがあり、一筋縄ではいかないことがある。ひとつの道しるべとして活用してもいいかなと思い今回の本を読んだ。
「イメージ」が先行していて本当はどうか分からないことがある。例えば、日本人の英語力の低さを証明するかの...続きを読むようにTOEFLというテストを引き合いに出すことが多い。TOEFLは、アメリカやカナダなどの大学と大学院受験に際して外国人受験生の英語力を測る試験で、コンピューターで受験し、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング力を測る。
ここで問題となるのが、受験者の数だ。日本は数万人単位で受験しているので、当然高得点を取る受験生から低い点数を取る受験生までさまざまだ。これが、第3世界の限られたエリートしか受験しない国や地域になればスコアは上がる。そこから出てくる平均点の差から、日本人の英語力を一刀両断して低いとするのは疑問がある。英語学校、英語教材を発売している出版社からなる「英語ムラ」(?)の策略かと、かんぐりたくなる今日この頃だ。
情報は賛成派・反対派双方を眺めて、ふと立ち止まってみたほうが安全だ。受験と違って唯一絶対の答など存在しないのだから。マスコミは情報の編集・加工が巧みだと著者は言及している。煽るのが大好きで、それが例え誤報であっても反省一秒、忘却一生という風に涼しい顔をしているケースが見られる。典型的な例が冤罪事件だ。自分たちには不都合な真実はきれいに削り取る悪い癖がある。対抗するには、刑事コロンボを見習ってしつこく情報を追ってみるのも良い方法だ。