あらすじ
俺が君の最高で最後の男だから
女嫌いドクターの猛烈な求愛!
友人たちに「ダメンズホイホイ」と呼ばれる結月は、真面目に結婚を考えて婚活パーティーに参加。少し話しただけの強引なイケメン医師、工藤にいきなりキスされて怒り心頭だったが、その彼と組んで仕事することに!! だが工藤の真摯な仕事振りに次第に心惹かれて……。彼に優しく焦らすように触れられれば肌が粟立ちなにも考えられなくなり――!?
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Posted by ブクログ
婚活パーティーで出会ったのは、強引で傲慢なくせにどこか憎めない小児科医・工藤。
結月は “ダメンズホイホイ” と呼ばれてきた自分を変えたくて真剣に婚活中だったのに、そんな相手に突然キスまでされて完全に最悪な印象から始まります。
しかし、仕事の都合で再び工藤と関わることになり、嫌だと思っていた相手の“本当の顔”が次第に見えていく。
子どもには誠実で、患者の命を守るためなら毅然と向き合える。
一方で結月には不器用なほど真っ直ぐで、距離を詰める時はちょっと強引。
そのギャップに触れるうち、結月の中で少しずつ印象が変わっていく。
お見合いをきっかけに再会し、仕事でのタッグ、デート、軽い言い合い、素直な気持ちの交差……
じわじわ距離が縮まっていく過程がとても丁寧で、読みながら“あ、ここで落ちるな”と感じるポイントが何度もありました。
クルージングデートでは、工藤の照れた姿や可愛い一面が出てきて、強引だった第一印象との落差に思わず胸がきゅっとなる。
一方で、結月が抱えてきた「恋愛への不安」が素直に描かれていて、その弱さごと受け止めてくれる工藤の優しさにだんだん救われていく様子も印象的でした。
SNSトラブルの件は読んでいて本当に腹が立つ場面でしたが、
結月が毅然と声を上げたことで流れが変わっていく展開がとても良かったですし、
「守る」「守られる」の関係がここで大きく深まったように感じました。
後半は、喧嘩や拗れも含めて“本当の恋人”になっていく過程がしっかり描かれていて、
すれ違いのあとの仲直りシーンや、本音をぶつけ合う場面が温かかったです。
工藤の嫉妬深さと不器用さはありながらも、最後は必ず結月の気持ちに寄り添う。
そんな真っ直ぐな愛情がストーリー全体に通っていました。
プロポーズ以降は、ふたりが“夫婦として同じ未来を見る瞬間”が丁寧に積み上げられていて、
とくに妊娠期のエピソードはリアルで胸に響きます。
不安や怖さを抱える結月の弱さを、工藤が当たり前のように受け止めてくれる姿がとても優しく、
強引さや傲慢さよりもずっと深い“誠実さ”が際立っていて素敵でした。
結月が自分の過去を乗り越え、自分を大切に思ってくれる相手を選べたこと、
そして工藤が結月の人生そのものを守りたいと思ってくれたこと。
ふたりの関係が「恋」から「人生を共にする相手」へと変わっていく流れがしっかり伝わってきて、
読後は温かい余韻が残りました。