あらすじ
アフリカの地で「ケニア・ナッツ・カンパニー」を設立し、アフリカ人とともに働き続け、世界5大ナッツカンパニーの一つに育て上げた日本人経営者がいた。アフリカに渡って約50年、外来の常識を押しつけず、「志は高く、目線は低く」を貫き、挑戦を続けた末に見出した“確信”とは。
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Posted by ブクログ
アフリカで、マカデミア・ナッツ・カンパニーなどを成功させた起業家のサクセス・ストーリー。まず、佐藤さんは現在77歳で、結構な歳である。アフリカに渡ったのは50年前なので、そのアグレッシブさと行動力には脱帽せざるを得ない。50年経った今でも、アフリカには危険のイメージが付きまとっているというのに・・・。
佐藤さんは両親も知的エリートで、裕福な家庭の出身だ。子供の頃から読んでいる本のレベルが高い。本人含め兄弟全員が大卒というのは、当時にしてはかなり裕福な部類だろう。アフリカで事業を行うにあたっても、大企業の社長や副社長などの人脈が登場する。その辺り、少し一般庶民とは感覚が異なるところだ。
ただ、アフリカという珍しい地域での悪戦苦闘エピソードは面白く、勉強になる。また、海外でビジネスを行う際のコミュニケーションの重要性も認識させられる。確かに、日本人が海外で事業をする際には言語能力が最も大きなハードルになるだろう。さらには文化・習慣が全く違うこともある。そうした壁を一つ一つ破って、アフリカの地で一大事業を築いてきた佐藤さんの話は、とても参考になるだろう。