【感想・ネタバレ】香港警察東京分室のレビュー

あらすじ

アクション&頭脳戦の警察群像エンタメ!

香港国家安全維持法成立以降、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する――インターポールを仲介役として締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に新設されたのが「特殊共助係」である。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせる窓際的部署と噂され、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。
初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を捜索し確保すること。彼女の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してきた。対立組織との抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこには思いもよらぬ国家の謀略があった――。
リアルな社会情勢を背景に、警察官の矜持と信念を描きだす。第169回直木賞ノミネート作。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『香港警察東京分室』 の文庫版となります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

主要キャラクターとなる日本人と香港人が5人ずつ出てくるので、序盤は各人ごとのキャラクターが掴めず、物語の内容を把握しづらかった。しかし、徐々に人物を理解できてからは緊迫感のある場面も増えていき、登場人物の心の機微も感じられて読み応えが増していった。現在の日本では、このストーリーのような組織が置かれることはないだろうが、現実の出来事や場所がモデルになっているので没入しやすかった。また、香港の2047年問題というこれまで知らなかった論点を知ることができて勉強にもなった。

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2025年06月29日

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