【感想・ネタバレ】県境トンネルにまつわる怪異のレビュー

あらすじ

地元民なら知らぬ者はいない心霊スポット。
あのトンネルが異世界の入口――
近づいてはいけない。

1984年夏。静岡と愛知をつなぐトンネルで、
中学2年のゲーム好き男子が消えた。
地元民なら知らぬ者はいない心霊スポットだ。
仲間たちは祈るような思いで捜索を始めるが、
トンネルで遭遇したのは、霊魂とは異なる何かで……。
注目のモキュメンタリー×ジュブナイル・ホラー小説。
(『イーヴィル・デッド 駄菓子屋ファウストの悪魔』改題・改稿)

【目次】
プロローグ
坪井哲太
久米龍太郎
坪井哲太
加茂満雄
麻生珠代
坪井哲太
エピローグ

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 駄菓子屋『ファウスト』。かつてはドイツ文学を研究していたらしい九十歳近い店主は、「ゲーテ」と呼ばれている。置かれているゲームを目的に中学生たちがよく立ち寄る店でもある。そんな店に集まっていた哲太たちは不良の大悟とトラブルになっている転校生の女の子、珠代と出会い、一緒に帰る道すがら、メンバーのひとりが県境に位置する峠にあるトンネルの話をはじめる。そこは心霊スポットとして地元では有名な場所で、彼らはそのトンネルに行くことになる。そして突然、メンバーのひとりが姿を消した。

 ということで、本作はロス五輪を目前に控えた1984年の夏が舞台。ノスタルジックな雰囲気が魅力的な作品です。恐怖の真相を追っていくうちに、やがて明らかになるゲームと事件の繋がり、黒幕の正体。子ども達が勇気を振り絞って恐怖に立ち向かっていく、というオーソドックスなタイプのホラーで、ラストの熱い展開が大変魅力的でした。本作が気に入った方は、時代背景はもっと前になりますが、朱川湊人『無限のビィ』などもおすすめです。

1
2025年06月12日

Posted by ブクログ

表紙のイメージからトンネル怪談集かと思ったら微妙に違った。しかも改題前の作品は既読だった。子供が頑張る話だけど、そもそも近寄らなければ良いのでは。

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

県境にあるトンネルには行っては行けない!
ある条件を達成してトンネルに行ってしまうと別の世界へと行ってしまうのだ。
それはゲームと繋がっているという中々面白い話。この面白いパラレルワールドが作者の持ち味。次の作品も楽しみです!

0
2025年10月27日

「小説」ランキング