あらすじ
日本のアイドル衣装を生み出し続けてきた、衣装デザイナー茅野しのぶの「カワイイの方程式」を解き明かします。AKB48や=LOVEなどの多数の衣装写真とともに、衣装に込められた秘密や制作エピソードを多数掲載。アイドルファン必見の一冊です!
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Posted by ブクログ
AKB48、ごめんなさい、グループ名しか知りません。
かわいい衣装の本、として手に取りました。
衣装の写真や説明、とても面白かった。
加えて、筆者がグループの一人一人を応援している気持ちが伝わってきたし、アイドルスイッチが入って一番自分に自信が持てる衣装、コンプレックスが個性になる衣装、と応援する気持ちを衣装作りにも反映していることが伝わってきました。
グループ衣装・制服衣装の難しさと工夫もAKBならでは、ですね。
二次元キャラクターの衣装は、見た目の印象が大切なので、着る人の体型に合わせるのではなく、肩幅を狭く作るなど二次元ならではの作り込みノウハウがあることも、なるほど、と。
3章は、経営についてで、カンパニーを作ること、夢を拡げることについて書かれています。
服飾に限らず、いろんな夢追人にとっても参考になる内容ではないかな、と思いました。
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こんな仕事をしたいなぁと漠然と考えていたのですが。実際に仕事にしている人の本に出会いました。
茅野しのぶさん。
AKBの衣装作成とお世話係から始まり、今はオサレカンパニーという会社で、アイドル衣装のほか学校制服やナース制服を作る会社を立ち上げた方です。
曲のテーマに沿って作る衣装。着る子の長所を引き出したり、踊りやすさも考えているそうです。
・動きやすく
・クライアントの意向にあっている
・6割くらいのファンが すてき といってくれる
が理想だそうです。
衣装の写真も世界観が溢れていて素敵で、また読み返したい本となりました。アイドル好きでなくても楽しめます。
↓なにか作品を作る上でヒントになると思った一節
。。。。
p155
【1×2】
1はクライアントからの要望「かっこいい」、「クラシカル」とか。
2は自分の頭の引き出しにあるアイデア
ここは普段から充実させておく。
1と2を掛け合わせる。
例
ジャンプのあるダンス→かえる→ぬめっと感→水かきをプリーツで表現する。ぬめっとをエナメルの素材で表す
Posted by ブクログ
『ある年、とある小学校の卒業式を見て「AKB48風の制服になっているよ。AKB48、本当に売れたね」と、小学生のお子さんを持つ親御さんから連絡をいただいたんです。』
この小学生は私かも。ブレザーにチェックのスカート、リボン。シュシュをつけてました。AKBはあの頃からずっと憧れのお姉さんだったんだなあ。
P102でまゆゆきりんの衣装がシンメになっており感動した。泣けた。
服飾の話だけでなくマーケティングの側面も話してくれていて大変勉強になる本でした。何よりときめきがたくさん詰まっていました。
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10代から20代の、多感で繊細で真っ直ぐな女の子たちのいるAKB48をずっと支えてきたからこその葛藤、夢。そして一会社の責任者だからこその責任、向上心。一つひとつの言葉に感謝と優しさを感じました。
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オサレカンパニー設立12年
AKBの衣装に携わって20年
あかりんがコスメのYouTubeやってるのはしのぶさんが助言したことがきっかけだった。
服飾の専門学校
AKBの1期の募集ポスターをみて、まだ衣装が決まってないかもと応募、22歳の時
2006年に会いたかったでメジャーデビューするときデザイン画を描かせてもらえるようになる
衣装だけじゃなくマネージャー業務もするように
AKBの赤チェックは国内どころか中国、韓国あたりの存在する赤チェックの生地を使い尽くしたんじゃないかと思うくらい
一から生地をつくることもある
1人の衣装で10メーターだと在庫を持っている会社がない
そのため色々な赤チェックを組み合わせてAKBらしさが出ていった。
背が高くてわざと猫背にしていた、まりこの身長がなるべくプラスに働くよう衣装を考えた。
360度かわいいというのを昔から大切にしてきた。
普通の制服は6年着たりするので大きめだが
締まるところは締まっていて出すところは出す
スカートはたっぷりとボリュームを出す
布地はいかに安っぽくみせないか。
イコラブはメンカラを使ってリアルクローズ寄り
AKBが被災地にいったとき避難生活を送っている人の前で歌うため、デニムとTシャツで行ったら、
いつものキラキラの衣装じゃないんだね、持ってくるのが大変だからかと言われた。つまりそれを楽しみにしている人がいることに気づいた。
衣装は何でもいいと言われることが多かった。予算も真っ先に削られた。でもそれではダメだと思った。見て楽しめるようにしようと思った。
最後の衣装のページ懐かしすぎて涙でそうだった。
そっかあこの衣装が好きでAKB観てたんだなと思い出した。give me five!のあっちゃんとか永遠プレッシャーのぱるるとか11月のアンクレットのまゆゆとか好きすぎる。快速と動体視力の衣装もかわいい。
アイドルにピリオドを打たせてあげられるように卒業ドレスを作っている。ファンにこれまで応援してきてよかったと思えるような最高のドレス
ゆきりんの卒業ドレス本当に好き。
刺繍、細かい装飾、どれをとってもトップメゾンの作り方に引けをとらない自信がある
高級感は出しつつお金の匂いがしないように衣装を作っている。日本のアイドルは既製品を着ない。
今までこの衣装いくらかとたくさん聞かれてきたが、一度も答えたことはない。
見ている人に涙を流させたいんだったら作り手はその3倍の汗をかかなきゃいけない。それをするにはお前にとっての七人の侍を作れ。それで会社化した。
現在はアイドル衣装の他に、制服や医療現場の服を作っている。
制服には重さや汗染みなど生徒の声を聞きながら作っている。女子生徒用のズボンを見たら男の子用のをサイズを小さくしているだけでカッコ悪かった。女の子が綺麗に着れるよう一から作り直した。
看護師さんの服は、白が多かったが、汚れるし下着も透けるためグレーのものを開発。
こんなに着る人のことを考えられる衣装さんてなかなかいないと思った。
Posted by ブクログ
AKB48の衣装を手がけるしのぶさん。どこかでも読んだことがあるのだけれど、衣装とAKBの歴史とメンバーの繋がり、制服風衣装のような他のアイドルとの差別化、更に令和アイドルの話もあり、写真以上の読み応え。これ、ほかのアイドルのver.も読みたい。
Posted by ブクログ
アイドルもアイドル衣装も好きで、これは絶対に読みたい!と思い、読みました。
衣装にまつわるエピソードが沢山あるのかと思いきや、茅野しのぶさんのこれまでの半生や、アイドルと衣装への思いが綴られており、非常に読み応えがありましたし、あっという間に読み終わってしまいました。
アイドル好きには是非手に取ってほしい一冊です!
Posted by ブクログ
しのぶさんが作る衣装は世界一アイドルを輝かせると思っていて、私が見たいアイドルはコレなんだ!を最大限に引き出すオサレカンパニーが大好きです。走り出しから、会社の設立に、アイドルとの向き合い方、衣装だけじゃなくて、色んな事を話してて頷きながら読みました。オサレカンパニーの作る衣装は本当に世界一です。
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しのぶさんは様々な視点を持っていてアイドルもオタクも運営もみなが安心・信頼できる方だからこそキラキラの衣装が出来上がるのだなと感じた。
バランス感覚が素晴らしく、アイドルに寄り添う姿勢がオタクにとっては何よりもありがたい。
これからも可愛くて素敵な衣装を期待しています!
心身ともにお気を付けてください。(手紙?)
Posted by ブクログ
アイドルにはそれほど興味がなく、著者のことはたまたま見たYouTubeのリハックで初めて知った。
なので、AKBについてもほとんどわからないし、正直、このアイドル衣装がかわいいかどうかもよくわからない。自分が制服を着るのは嫌いだけど、制服っぽい衣装は少し好きというくらいで、フリルがどうのとか言われてもよくわからなかった。
しかしながら、この本は面白かった。
なぜなら、著者の仕事に対して全力で向き合う心構え、細かいコミュニケーションを厭わないマメさ、アイドルとお客様の両方を幸せにして仕事を進めていこうという姿勢が包み隠さず書かれていて、そこが仕事論としてとても面白かったから。
また、著者がなんの実績もないのに秋元康と一回でも仕事をしたいとAKBの運営に電話をかけるところから、衣装、総監督を経て会社を立ち上げ、事業を広げているなど、誠実に仕事をして着実にステップアップしている話もよかった。
明日からまた仕事を頑張る勇気と元気をもらえる本。
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私が好きだったAKBがそこにあった。
どのお話も新鮮で面白かったし、ここまで考えて衣装や制服を制作してもらう人たちは幸せだなと思った。
いつ誰が着るかによって求められてるものは異なるし、クリエイターの真髄が見えた気がした。
あの時の衣装だなって印象に残るってやはりすごい。
後半は仕事に対する姿勢や考え方にまつわる話が多く、衣装解説本だと思っていたので少し驚いたがとても参考になった。
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特別好きなアイドルもいないし、服飾を学んでるわけでもないけれど、最後のキャリアの話は共感できる部分があった。茅野さんは かなり若い頃から責任ある仕事をされてて、本業の衣装づくりのレベルを高めるだけでなく、仕事の幅も広げているのが魅力的に映った。
Posted by ブクログ
特別な推しがいるわけではないのですが、歌番組でキラキラヒラヒラしたアイドルの衣装を観るのが大好きです。
AKBのような大所帯で、ひとりひとりディテールの異なった素敵な衣装を手掛けているのは、一体どのような方なのだろうと長年気になっていました。
著者の茅野しのぶさんはAKBが駆け出しの頃から、衣装担当でありながら総支配人もされていたというのが驚きです。
着ている子が可愛く見えることはもちろんのこと、ファンが衣装によってその子の新しい一面を発見するきっかけになったり、グループであれば、そのグループが歩んできた物語を表現するものになり、ファンは「自分が応援してきたからこそ、こんな素敵な衣装で活動できるようになったんだ」と応援するモチベーションにもなる。
生地の工面や実際の製作場面はもとより、アイドルにとっての衣装、ファンにとっての衣装、プロデューサーにとっての衣装、いろいろな視点から衣装について追求されており、その奥深さを感じました。
AKBやイコラブの衣装やメンバー卒業のドレスの写真もたくさん載っており、読んでいて華やかな気持ちになる本でした。
Posted by ブクログ
実はAKB48どころかアイドルにも全く興味がないのだけれど、それでもこの本を読んでみようと思ったのは、プロ野球の北海道日本ハムファイターズのファンであり、そのチアであるファイターズガールの衣装をオサレカンパニーが製作していることを知っていたので、その代表の人の話に興味があったから。
ファイターズのユニフォーム自体はアメリカのデザイン会社がデザインしているのだけれど、そのユニフォームをコンセプトにしたファイターズガールの衣装がとても可愛く素敵だったのです。
この本を読んで、クライアントのイメージするものを正しく読み取り、デザインとして抽出し、形を作り上げるという、その嗅覚と才能、そして努力にとても感心し、だからこそ統一感のある衣装を作り上げることができたのだなぁ、と感心しました。
アイドルとして可愛さ、そして踊りやすさを大事にしてきたからこそアイドルの衣装だけではなく、チアやビールの売り子さんなど異業種の制服等も展開させていけるんだなぁ、と納得しました。
ファッションやアパレル、デザインに興味のある人にはぜひ読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
オサレカンパニーの人の本
てっきり作成した衣装一覧とか作成秘話とかそんな感じかなと思ってたけど、
中身はAKBの衣装担当になった経緯の対談とか、とても読み応えのある内容だった
AKBやイコラブのファンの人は特に読んでいて楽しいと思う
Posted by ブクログ
AKB48の衣装をデビューから手掛けている著者が、数多くの衣装の写真を掲載し、ゲストを招き、対談、鼎談を行うとともに、自分のこれまでの仕事とこれからの仕事について語っている。もちろん、AKBのことだけ、衣装のことだけを語っているわけではない。著者の職業は、パリ・コレで新作を発表するファッション・デザイナーとは違うので、一般読者の理解を超えるような内容は一切なく、むしろ、一般読者が読んでこそ、共感できるような内容が多い。