あらすじ
アニメ化大ヒットシリーズ「ベン・トー」の作者・アサウラの幻の初期作品が電子版で復刻!! 少女2人vs警官3000人! 閑静な街で相次ぐ狙撃事件。それを追う警察の捜査線上に二人の女子高生、海棠(かいどう)ケイと梔(くちなし)ナオが浮かび上がる。次第に追い詰められていく彼女たちは手にした銃とパートナーだけを信じ、一寸先すら見えぬ逃避行を開始する。たとえそれが誤った道であったとしても、迷うことなく彼女達は足を進めていく……。電子版配信にあたり著者より寄せられた「あとがき」も収録!
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Posted by ブクログ
一冊完結。『黄色い花の紅』という本作品と同じ世界を舞台にした前作がある。前作の登場人物の一部が出てくる。
読ませる作品。最終局面のでの狙撃戦はハラハラする。
それぞれのエゴから、彼女らが破局に転がり落ちる様が、読んでいて苦々しくなる。
展開は面白い。でも共感はしたくない。許したくもない。本人達もそんなこと望んでいない。よって☆2つ減。
Posted by ブクログ
「ベン・トー」シリーズのアサウラのデビュー2作目。「ベン・トー」シリーズものからは想像がつかないようなシリアスなガンアクションもの。そして百合。桜庭一樹の作風に近いかも。
どうしようもなく理不尽な世界で、銃という対抗手段をたまたま手に入れたため活用することにした女子高生2人が主人公。兄から性的虐待を受けた少女と、継母とうまくいかず家を追い出される形で一人暮らしをしている少女。一人では生きていけなくて、弱くてどうしようもなくて。自分を傷つけて相手を恨んで。切ないとも悲しいともまた違う、何か心にすっと染み入ったお話だった。