あらすじ
幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋をひらくように、「思考の補助線」を引くことで、一見無関係なものごとの間に脈絡がつき、そこに気づかなかった風景がみえてくる。この世界の謎に向き合う新たな視座を得ることができる―。「知のデフレ」現象が進む日本で、ときに怒りを爆発させながらも、「本当のこと」を知るために探究をつづける著者の、情熱的な思索の過程が本書である。自由軽快に、そして粘り強く考えるヒントを、自らの一身を賭して示す。
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Posted by ブクログ
本書は1つの事がまとめられたわけではなくPR誌「ちくま」への2年間の投稿作を集めた作品なのでひどい言い方をすればまとまりはない。また思想家とその考えの例、著者名とその代表作など人物+例が非常に多く時々わかるものがあったが、人物や実績を知らないがため内容が全く頭に入ってこないことが多かった。
Posted by ブクログ
茂木 健一郎 氏は、「脳は他人に褒められるように変化する」の章で、
脳内報酬物質を放出させるきっかけになる外部からの刺激のうち、
最も強力なのは、他人からの 承認である。何かをやって、それが
周囲に認められたり、ほめられたりしたときに、そのことが 脳内の
ドーパミンをはじめとする報酬物質を放出させるのである。と
書いています。
つまり、話を聞いてくれて、その話に共感してくれて、自分自身の
存在を認めてくれて、 最後に褒めてくれる人は、最高の報酬を
くれる人なのです。
読み終わって・・・
茂木健一郎さんに本は、そもそも何が言いたかったの?と分からなくなってしまう内容のものが多いような気がするが、この本も、ご自身が葛藤し逡巡し、立ち直ろうとするプロセスが記述されているような気がしました。