【感想・ネタバレ】万能鑑定士Qの攻略本のレビュー

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Posted by ブクログ

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 平成24年に角川文庫から出版された「万能鑑定士Qシリーズ」とそのスピンオフである「特等添乗員αシリーズ」を紹介している。具体的には,初期シリーズの「万能鑑定士Qの事件簿」の1から12までと,「万能鑑定士Qの推理劇」の1と2,さらに「特等添乗員αシリーズ」の1と2までが紹介されている。 
 本の構成としては,カバーイラストギャラリーとして凜田莉子のカラーのイラストを並べるほか,シリーズキャラクターの紹介,シリーズの舞台となる飯田橋周辺の紹介,ちょとした論理パズルが楽しめるオリジナル短編「全能鑑定士Rの事件簿」,シリーズ全作品の紹介,人物・用語辞典などから構成されている。
 以下,個別に感想を述べる。
● キャラクター紹介
 凜田莉子,小笠原悠斗,雨森花蓮などの主要な登場人物がイラスト入りで紹介されている。解説の文章は,そこまで面白みはないが堅実。一人当たり3ページから6ページまで程度の分量で,主に原作の記述を引用する形でキャラクターの紹介がされている。この本特有の目新しい情報はなく,個々のキャラクターについての情報が整理され,まとめられているという印象
● 舞台案内
 万能鑑定士Qの店舗,角川書店の本社ビル,牛込警察署について紹介している。人物紹介に比べ,この情報いる?とう印象。正直,この本を買っているようなファンであっても,万能鑑定士Qの店舗ならともかく,角川書店の本社ビルや牛込警察署の内部の構造など知りたいと思うだろうかという疑問はある。内容が読んで面白いならともかく,原作の記述を踏まえた淡々とした紹介。作品内のこういった細部の情報を好む人なら楽しめるのだろう。
● 全能鑑定士Rの事件簿
 ゲームブック風にページを行ったり来たりしながら絵画贋作事件の犯人を推理する短編。ロジカルシンキングの問題であり,個々のページで拾われている情報を整理すると犯人が現れる。凛田莉子,小笠原悠斗などのシリーズキャラクターが登場するだけで,万能鑑定士Qシリーズらしさはそれほど感じられない。単なる論理パズル
● シリーズ全作品紹介
 この本のメインとなる部分だろう。初期シリーズ「事件簿」12冊と推理劇2冊,αシリーズ2冊までが紹介されている。各作品の紹介は1ページ程度。ネタバレはなく,シリーズの別の作品との関連なども紹介しながら端的にまとめている。シリーズ作品が多くなってくると,なかなか手を出しにくくなることもあり,どの作品から読むか,どの作品を読むか,未読の読者に紹介するという視点から書かれているように思われる。基本的に全て褒めるという視点で書かれており,評価というより完全な紹介。それほどつっこんだ紹介になっていないので,既に全作品を読んだ人にとってはそれほど面白みはないかもしれない。
● 人物・用語辞典
 登場人物だけでなく「暗算」や「イヌハッカ」など,なんでこんなものを?と感じるものまでも網羅している。これは完全に読んでいる人向け。作品の中での位置付けや作品の記述をベースとした紹介のほか,それぞれの用語に関するうんちくも取り入れられている。この部分が一番面白かった

 総合的に見て,まぁ,可もなく不可もなくという印象の案内本。この「攻略本」が出た後,角川文庫から推理劇シリーズ2冊,短編集2冊,αシリーズ3冊,探偵譚,謎解きと9冊が出版される。その後,「探偵の探偵」シリーズが出て,「探偵の鑑定」シリーズ2冊と最終巻へと続く。探偵の探偵シリーズも踏まえた全作品の「攻略本」も出してほしいような気もするが,出版社が変わってしまったので難しいか。評価としては★3で。  

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2019年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特等添乗員αは読んでいないのですが、万能鑑定しQが大好きなので買わずには居られませんでした。笑

各キャラのイラストや角川書店や牛込署周辺のの地図が載っていたり、莉子のお店のイラストが載っていたりと、作品をより楽しめる内容でした。

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2012年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

万能鑑定士Q、特等添乗員αシリーズ本編ではなく、ファンブックという位置づけなので、角川の編集部が編集。

重要となる人物がイラスト付きで解説されてる。今までイラストが公開されてなかった人物のものはあるので、お得。

用語解説なんかも丁寧ではある。
ただ、次巻のネタをばらすのはいかがなものか。

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2012年09月09日

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