【感想・ネタバレ】古事記の博物図鑑のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

草創期の日本人が触れていた自然をいま目の前に見せてくれる。歴史・自然に関心がある人、必読の書。―養老孟司。・『古事記』の動・植・鉱物を1000点以上のビジュアルで解き明かす。・歴史好き必読。本居宣長の解釈を補強する新しい『古事記』の本。・身近な自然や神社が古代に繋がる、知的刺激に満ちたフィールドワーク。天岩戸の前で啼いた長鳴鳥とは? ヤマタノオロチの目に似ていたという「赤かがち」の実とは? アマテラスが身につけていた勾玉の材質は? 1300年前に記された最古の書物『古事記』に登場する動・植・鉱物を、生物研究家である伊藤弥寿彦氏が現代日本に訪ねた圧巻の博物誌。映像ディレクターでもある著者自らが撮影したビジュアルは、古代日本人の豊かな自然観を実感させ、新しい『古事記』の世界が開けます。本居宣長以来の通説と異なる独自の解釈など、知的刺激に満ちて面白い!読み物図鑑です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『古事記』の上つ巻に登場する動物や植物、鉱物などの
自然物96種を、物語の流れに沿って、1,000点以上の写真や
画像を添えて解き明かす。
・はじめに ・本書の使い方
第一章 天地開闢
第二章 イザナギとイザナミの結婚と島生み神生み
第三章 イザナミの死 第四章 黄泉の国
第五章 三貴子の誕生
第六章 スサノオの狼藉とアマテラスとの誓約
第七章 天岩屋戸 第八章 スサノオの追放と五穀誕生
第九章 八岐大蛇 第十章 八雲立つ 第十一章 稲羽の素兎
第十二章 オオナムヂの受難
第十三章 オオナムヂの根の国での試練
第十四章 オオクニヌシの妻と子たち
第十五章 オオクニヌシの国づくり
第十六章 スサノオの子 オオトシの系譜
第十七章 アマテラス 使者を送る
第十八章 オオクニヌシの国譲り
第十九章 天孫降臨
第二十章 その後のサルタビコとアメノウズメ
第二十一章 ニニギとコノハナサクヤビメの結婚
第二十二章 ホオリ(山幸彦)とホデリ(海幸彦)
第二十三章 ホデリ(海幸彦)の服従
第二十四章 ワカミケヌ(神武天皇)の誕生 古事記 序
・古事記現代語訳 ・『古事記』(上つ巻)神名の漢字一覧
・太安萬侶の墓を詣でるーおわりにかえてー
索引、参考文献有り。

久羅下(クラゲ)、波邇(はに)は粘土、班馬(ふちこま)、
天之眞柝(あめのまさき)はテイカカズラ、呉公(ムカデ)、
岐藝斯(きぎし)キジ、波士(はじ)ヤマハゼ、海鼠(ニ)マナマコ、
木花(このはな)ヤマザクラ、美智(みち)ニホンアシカなど。
これらは博物学的な視点での面白さ。
あくまでも推測ながら「古事記」の中での意味、考古学、
生物学や自然学、信仰での話や学者の説を盛り込み、
フィールドワークを重ね、四季折々の自然の中での写真が
たっぷりと添えられている。また、サルタビコが比良夫貝に
手を挟まれた話を体当たりで実験するなどの体験も。(痛そう)
著者は「プラネットアース」などの自然番組ディレクターで
昆虫研究家として世界を巡る人。
分厚い本なので躊躇しましたが、内容は知的好奇心を擽り、
5年かけて撮影した写真のビジュアルが美しく、
大いに楽しませてくれました。

0
2025年08月30日

「雑学・エンタメ」ランキング