【感想・ネタバレ】脇阪克二のアイデア箱 ~つくりながら日々暮らす~のレビュー

あらすじ

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80歳テキスタイルデザイナー、作品と生き方。

日々の暮らしとリズムを大切にしながら京都で創作を続ける、80歳のテキスタイルデザイナーがいます。
1968年にフィンランドへ渡り、日本人初のマリメッコ・デザイナーとして活躍した、脇阪克二です。

脇阪さんは言います。
「毎日のくり返しのリズムが心地よければ、人生もまた、心地よいものになる」

場所、時代、家族。
色々変われど、脇阪さんの視線の先にはいつも「暮らし」があり、日本人は暮らしの中に美を見つけるのが上手だと言います。

シャツや鉛筆、椅子や花をやさしい線で描く脇阪さんは、一体どんな人なのでしょうか。

本書は、約50年前のマリメッコ作品や絵、陶芸、現在のSOU・SOUのテキスタイル等の作品がふんだんに収録された画文集。
近年はジブリやハローキティとのコラボレーション等、新たな挑戦もしていますが、暮らしのリズムを大切に、ワクワクする気持ちで作り続けています。

フィンランド、ニューヨークを経て60歳を過ぎて京都へ戻るまで、一つのことを長く続けてきた彼が、何を見てどう動き、何を大切にしてきたのか。80歳の今、何を思うのか。

脇阪さんによる言葉の数々は、生き方のヒントにあふれています。そして、日本人の美しさに気づかせてくれるでしょう。

※この作品はカラーです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日々の暮らしとリズムを大切にしながら、
デザインの仕事を続ける脇阪さん。

芸術作品ではなく、多くの人に必要とされ、受け入れられるデザインをつくっていきたい。

テキスタイルデザイナーとして、一つの仕事を何十年も続けている中にも、行動をしながら自己の求めているもの、他者に求められているものに気づき、内面と向き合うまっすぐな姿が清々しい。

日本人は暮らしの中に美を見つけるのが上手とのこと。暮らしと心地よいレピート。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

日本が誇るテキスタイルの先駆者
素晴らしいと思っています
以前にも似たような本が出版されていたけど
今回はメッセージが印象に残る

テキスタイルは脇阪さんが独自に生み出したものではあるけれど
その土地や出会った人々に合わせて生まれたものなんだなと思った

●スケッチを重ねて本質を理解し自分のイメージを作り上げていくのがスタンダードであるのに
脇阪さんはスケッチなしで頭の中のイメージを絵にするらしい
当然実物との違いが出てくるのだがその違いもデザインの面白さという

●花を描くにしても脇阪さんの頭の中で調和を持って花の「質」が創り上げられるんだと思う
だから見る人の記憶や感覚にすうっと浸透していくようなところがある
そして時代も環境も超えて違和感なく長く愛されるものになっていく

●西洋と比較して
長く日本を離れて活躍された脇阪さんならではの視点
美しさや優れたものが多いのは
西洋←→日本
アートを飾る←→実用の世界
個人のもの←→生活に密着したもの、人の役に立つもの、多くの人に届くもの
民藝ってことかな?奥深い



●脇阪さんのメッセージ
「枠」とは、「他者との出会い」だ、もしぼくがずっとひとりで表現をつづけていたら、こんなにかな景色を見ることはできなかったと思う

だから、
「自分がしたいこと」を探すことも大切だけど、もしそれが見つからなくて苦しいなら、まずは
「身近な誰かのために、自分にできること」を探してみてはどうだろうか。
そして、その場所で、まずは精一杯行動してみるといいかもしれない。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

本人のデザイン画がたくさん載ってて、ちょっとカタログみたいで見ていて楽しい。早い時代の日本だと、なかなか知りたいことが学べなくて大変だったろうな。そんな時代によく体一つで渡欧したもんだ。すごい度胸。いつも思うんだけど、出身者やもしくは好きな人ってものすごい褒めるけど、そんなに他の街と違うもんなのか京都。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

まだマリメッコが日本に紹介されていなかった頃に、デザインの勉強をしていた高校生の脇坂さんは、知り合いのデザイナーにマリメッコの商品を見せてもらった。以来マリメッコにほれ込んでしまい、英語すらろくに話せないのに、紹介状もないのに、一人シベリア鉄道でフィンランドへ向かい、自分のデザインを売り込む。なんと無謀な!!
一度は追い返されたものの、そのデザインを見込まれ採用された…。
もう、ここまでで驚きだ。
その後の活躍も素晴らしい。Sousouや絵本など、ステキな作品がいっぱい。これからもクリエイティブに活動を続けていくのだろう。
シベリア鉄道で偶然乗り合わせた北山修のエッセイは、誰もが感じることだと思う。

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Sousouからはいってマリメッコが同じ人なんだとびっくりしたのはずいぶん前。小宮山さくらさんの文がよく似合っている。陶芸の写真を始めて見た。立体化してもおんなじ形なのね。

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2025年06月11日

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