あらすじ
映画監督・藤井道人氏推薦「人は、人生最後の日に、誰を想い、何を残していくのか?
沖田臥竜渾身の感動作が生まれたことに、心から嫉妬し、感嘆した。」関西を拠点とする暴力団・中山連合に在籍する小泉拓朗は、目上の者にも平気で歯向かう気性のヤクザだった。そんな小泉が雪乃という女性と出会い、変わり始めていく。やがて娘が生まれ、二人は夫婦になる。そんな中、親分である川中が襲撃され死亡。それを機にカタギになる決意をした小泉は、昔から夢見ていたマンガ家を目指し、バイトをしながら原稿用紙に向かい続ける。息子が生まれ4人家族になったが、徐々にすれ違っていった雪乃との関係は、気づいた時には大きな溝になり、二人は離婚。毎週末、子どもたちに会うことを生き甲斐に、マンガの連載を目指し日々奮闘する小泉。そこには「きれいな金で子どもを育てたい」という想いがあった。そんな中、小泉はステージ4の肺がんという診断を受け、余命宣告をされてしまう。愛する子どもたちのため、叶えたい夢のため、小泉は残された人生をどう使い、何を残すのか――。
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Posted by ブクログ
小泉の気持ちも理解できるし、雪乃の気持ちも理解できるからこそ、すれ違う2人に心が苦しくなる。
最後の手紙には、雪乃よりも子ども2人への方が多かったのは、それだけ小泉にとって、子どもという存在がどれほど大きくて、かけがえのない存在だったかが伝わってくる。