【感想・ネタバレ】手遅れ清州 藪医者日誌のレビュー

藤井邦夫

不忍池の西にある古寺・光泉寺の本堂裏に市井で「手遅れ」と呼ばれる医者の清州が住んでいる。ある日、刀剣商「真命堂」から遣いの者が呼びに来た。駆けつけると、主人が何者かに斬られて既に息絶えていた。翌日、北町奉行所臨時廻り同心の仏田八兵衛が話を聞きに来たのだが……。情に厚い医者・清州と正義を貫く北町奉行所同心の仏田八兵衛が、悪党たちに立ち向かう、爽快感抜群でほろりとする渾身の新シリーズがついにスタート！

[ブクログ · ★★★★☆]

藪医者、大活躍^^
ココロ優しい清州先生の活躍が描かれている。

手遅れと言いつつ、最後まで面倒を見るのがいいね。
子供にも優しいし。

[ブクログ · ★★★☆☆]

どこかで読んだ．同じ情景だ，と毎度思いつつ最後まで読んでしまう藤井作品．「手遅れ清州 薮医者日誌」はまさに医者版「知らぬが半兵衛」である．強きをくじき弱きを助ける，と言う定番の勧善懲悪ストーリー．蘭方医として確かな腕を持つ半井清州が自慢の拳法で社会の闇も治療する．読むには楽しいが，焼き回しの半兵衛は今後は避けてほしいところか．