あらすじ
破壊せよ! 未来のために
腐敗した政治と劣化したメディアを破壊し、日本を再生するための戦略と実行プラン。
政治屋を一掃し日本再生。そのために腐敗した都議会、そして地方議会から日本を甦らせる。
そう掲げて、石丸伸二は地域政党「再生の道」を結党した。
しかし、この国で新しく出て行く者は、常に潰されてきた。
石丸が日本政治の救世主となるか、時代の徒花で終わるか。今まさにその岐路にある。
石丸伸二とは何者なのか?
「議員の任期は8年」「党としての政策は掲げない」という前代未聞の方針の背後にある戦略とは?
「再生の道」が描く日本の未来とは?
社会学者・西田亮介との対話から、その実像が明らかになる!
(目次)
はじめに――「政治改革」を終わらせる 石丸伸二
序章 地域政党「再生の道」
第1章 東京都議会議員選挙のスキームとビジョン
第2章 選挙制度の虚と実
第3章 仕事ができる人、できない人
第4章 公職選挙法の不思議
第5章 適材適所と最適化の政治
第6章 石丸伸二の経済・外交・安全保障・社会保障政策
終章 大阪第2首都と九州独立計画
解説――「再生の道」はすでに「成功」している? 西田亮介
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Posted by ブクログ
行きと帰りの通勤時間(片道一時間くらい)ですぐに読めたくらいには分かりやすかった。
改めて対話の重要性、例え違う意見を持ったものだったとしても感情的にならず、その存在を認めながら理解しようとすることの大切さを学んだ。
西田先生が当初は石丸氏を批判的に捉えていた点からここまで理解されるようになったのは、好奇心を出発点に言葉を交わし続けたゆえだろう。
一方、それができないくらい生活や精神に余裕のない者ほど、断片を見て彼を叩いている印象を受ける。批判するなら、より良くするための提案をすれば良いのに、ただひたすらに存在を否定するかのような言動が出てくるのは、やはり社会自体が病んでいるゆえだと思わされる。サバイバルモードに入った人はとにかく他罰的だ。
国力の低下が懸念される昨今、問題の本質を自分なりに考え、自分としてできることを私もやっていきたい。諦めかけていた未来に、もう一度やれることを探してみたくなった。そんな存在の現在の思考が丁寧に書かれている。良書。
Posted by ブクログ
これを読めば再生の道がどのような政党で、何を目指してるかは大体わかる。石丸さんがすごいのは無理難題の絵空事ではなく、今あるゲームのルールの中で、改革を行おうとしていることだと思う。これからの動向に注目だ。
Posted by ブクログ
東京都知事選をきっかけに有名になった石丸さんの本を、今さらながら読んでみた。都知事選で2位になった後、「再生の道」という新党を立ち上げて都議会選挙に挑む前の話が、対談形式でまとめられている。
当時はあまり興味がなく、石丸さんが何をしたい人なのか、なぜ新党を作ったのかもよく分かっていなかった。この本を読んで、政治に対する考え方や理念は意外と分かりやすく、かなり合理的な人なのだと感じた。もしこの人がトップに立ったら、いろいろなことが一気に変わりそうだな、という印象も受ける。
ただ、どうしても物言いがきつく、自分の主張の正しさを疑わない姿勢が前面に出ているので、好みはかなり分かれそう。もう少し穏やかさがあれば受け止め方も違うのではないかと感じた。
結果的に「再生の道」は都議選で議席を取れなかったが、あれだけ自信満々に語っていた石丸さんは、今どうしているのか気になった。
Posted by ブクログ
ブームは去ったのか、どうだろう。
日本は成熟したはずの国でなぜか息苦しさだけが募っている。停滞は老いではなく変わらぬ仕組みに安住してきた結果ではないか。
石丸伸二は地方行政の現場から制度が目的化し人を置き去りにする現実を突きつける。西田亮介はデータと理論で感情論に覆われた議論の空洞を照らす。
ここで示されるのは調和的改革ではない。「壊す」ことへの覚悟だ。だがそれは破壊衝動ではなく次を生むための解体である。
守るために壊す。未来のために不都合な現在と決別する。その冷たさと希望の同居こそが再生の条件なのだ。
Posted by ブクログ
誰かが言っていた。自分が書いたものを誰かが読んで正確に理解して貰っているという事を前提に議論をするなんて傲慢だと。一億総表現者の時代に140文字しか読めない人が多いと揶揄したり、読み方に注文をつけたりするのはお門違いであり、私も常々、自らの駄文に対しそれが世に響くというような幻想は抱かないようにしており、あくまで自己満足だと言い聞かせている。
「私はさっき言いましたよね」、「事前に読んでこなかったのですか」みたいな反応は、記者相手ならそれはプロの仕事として期待される事ではあるが、しかし、やはりそれで凄むのは傲慢かも知れない。既得権との闘いにおいて、泡沫候補を丁寧に取り上げないのは想定内であったはずだ。
ある種の論破でやり込めるカタルシスはPVを稼ぐし、激しい言論は起伏のない日常のスパイスになり、切れ味の良い正論に否定する所はないから、人気票を集めやすい。
石丸伸二という政治家。市長経験もあって、「改革」「再生」と大きく掲げ、そして新たな政党「再生の道」を旗上げ。ところが、終わってみれば、声は大きかったけれど、爪痕すら残せなかったという、そんな印象が残る。
あの現象はなんだったのか。
「私がやる」「できることは全部できた」という断言的な言葉。こうした断言・自己主張には魅力もあるが、同時に“他者を見下してでも自分が正しい”と取られかねない危うさを伴う。
石丸伸二という政治現象は、可能性としては面白かった。旧態の政治構造に一石を投じる者としての鮮やかさを持っていた。でも残念ながら、その風はやがて止まり忘れ去られていく、一過性の現象だったのかも知れない。