【感想・ネタバレ】この声が届くまでのレビュー

あらすじ

<あらすじ>
ある日突然、仲間が脱退した。
10年以上一緒にやってきた。あんなに、楽しかったのに。みんなで、同じ夢を見ていたはずなのに。
学生時代からの仲間である龍、ヒロト、誠一郎、毅志で組んだバンド「zion(シオン)」は窮地に立たされていた。鳴かず飛ばずで活動して10年、タイムリミットが近づいていた。マネージャーの光、幼馴染の七海とともに最後の望みをかけ、メンバーは一念発起する。
時代にそぐわない個性、メンバー同士の思いのぶつかり合い、そして理不尽な逆境。「zionのメンバーで武道館に立つ」という夢を叶えるため、彼らは何を考え、どう努力し、成長するのか?
「ここで諦めたくねぇんだ! まだ自分の夢を諦めたくねぇんだ。俺はお前らと……他の誰でもねぇ! お前らと! やっぱりテッペン目指したい」(本書より引用)
ーーーーーーー
構想から約10年。アイドルとして一線に立ち続けてきた上田竜也だからこそ描けた
ステージに立ち続ける者のリアル。
このフィクションの向こうに、初めて知る"真実"があるかもしれない。
<刊行にあたって著者コメント>
この物語は約10年前から書き始めました。当時、グループの3人目の脱退が決まった時期でした。今後のグループのために、KAT-TUNのメンバーとして自分がもっと何かやれることはないか?と思い、「物語」を描くという形で、自分の想いを表現して、演じてみようと思ったんです。小説にするなど決める前に、とにかく書き始めました。
大切にしてきたグループは幕を閉じてしまいましたが、この本には僕がずっと感じてきた仲間のあり方、実現していきたかった夢が込められています。うまくいかないことがたくさんあるこの世の中で、登場人物たちはたくさんの課題にぶつかり、悩み、もがき、仲間と乗り越えようと進んでいきます。この物語が皆さんの心に寄り添い、力になれたら嬉しいです。そして、その力が多くの方に広がっていきますように。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

割とそうなのかなぁ、という話の流れだったけど、すらすら読めて、最後のライブがずる過ぎた。たっちゃんとてもずるいです。素敵なお話をありがとうございます。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

「俺は、この時代で減点ばかりされているヤツらでも、たった1つ、その減点を覆せるくらいのプラス点があれば、小さいプラスしかないヤツらよりもずっと効率的に人を魅了できると思ってる。」

窮地に立ったバンドが試行錯誤しながら前を向いて、少しずつファンを増やし、味方を増やし、それでもまた新たな試練が立ちはだかって……そんな姿を見ているうちに、彼らのことがすごく愛おしくなりました。読み進めれば読み進めるほど、もっともっと彼らの会話を聞きたくなって、もっともっといろいろなシーンを見たくなって……この物語を読んでいる間、私は間違いなく“シオン”のファンのひとりだったと思います。

特にライブシーンの描写は自分も経験したことのある記憶とつながっている気がして、そこに流れている愛と希望に満ちた時間に、興奮したりときめいたり涙したり。

この物語を読み終わってしまった今は、シオンがこの世界に実在しないバンドであることがとてもさびしいです。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

2025/07/07~08

上田竜也のファンとして読みました!!
彼の作品への想いとか、過去への想いを知ってるからこそ、とても胸に響く作品でした。彼のファンからすると、本当に彼が書いたのか!?(笑)と思うほど、結構濃い内容でした。
携帯小説風で、普段小説を読まない人にはとても読みやすい作品だと思います。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

『AcidBlackCherry黒猫のサビ歌ってみた』

えっ、やば。

没入した。

青春小説だと気楽に読んでいた。

”俺ら動かしてぇんならてめぇらの言葉に筋道通して重みをつけてから言えや!!”

”俺は本気でやりてぇって言ってんだよ!!”

”みんな個性はバラバラでしょ?その色一つひとつはバラバラでノイズなんだけど、それを1つの音に綺麗にまとめてみんなに届きますようにって願いを込めて”

読みやすい文章の中に刺さる言葉もあって、それがさっきのワードから加速した。

物語の中、シオンに憑依した。同じテンションで喜びや怒りを感じて。涙した。

”コエ”は確かに届いているよ。

ありがとう。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

熱い青春小説という感じで、一気に読めた。少女漫画にありがちな内容にも思えたが、それが返って安心して読めた気がする。登場人物のキャラもわかりやすく、いつか映像(ドラマとか映画)で観てみたい。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

15年来のhyphenであり上田担、読者が趣味の私なのでかなり偏った感想にはなってしまうけど……。

物語はとっても分かりやすく、普段本を読まない人でもスラスラ読めるような構成。それは上田くん自身が活字苦手だから台詞を多くした、と言っていた通りで、普段本を読みまくってる人なら3時間あれば読み切ってしまえる。

長年KAT-TUNを見てきたからこそ、文章や話の展開から上田くんの気持ちがビシビシ伝わってきた。
終盤はファンなら絶対に泣いてしまう場面が仕込まれていて、上田くんらしさが出てた。

主にスマホのメモ機能で書いてたとのことだから、一昔前の携帯小説みたいな、一文一文が短くて場面を想像しやすい。読書初心者の方はもちろん、アイドルやアーティストを応援している人に、上田くんがこの本を出版した背景も含めて丸っとお勧めしたい本!

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初はライトノベルみたいな文章で、掛け合いのところとか読みづらいな〜って思っていたけど読み進めてるとどんどん物語にのめり込んでいってしまった。
作者のバックボーンを知っているのと知らないのでは感動も変わってくるんじゃないかな。
上田くんはKAT-TUNをもっと続けたかったんだろうな。
love in snowをみんな聞いたほうが良いですね…。

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2025年07月03日

Posted by ブクログ

輝くステージを目指して不器用に悩みもがく夢追い人たち。ステレオタイプの社会人でない生活を選んだ情熱とそれゆえの葛藤が、作者(+彼の後輩たち+その他エンタメ界を目指す人々)の状況を連想させ、荒削りながらひりつくような疾走感に溢れていた。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラノベっぽい感じの雰囲気。基本一文で一行なので、活字を読まない彼のファンの方への配慮かな。200ページくらいでまとまりそうな内容。KATーTUNっぽさはあんまりないかも。強いていうなら龍はご本人を幾らか投影してるかも?

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2025年08月26日

Posted by ブクログ

すでに解散したKA-TUNのメンバーの上田竜也さんが、10年かけて構想され仲間を想う心を小説にされたと帯にありました。


「ここで諦めたくねぇんだ! まだ自分の夢を諦めたくねぇんだ。俺はお前らと……他の誰でもねぇ! お前らと! やっぱりテッペン目指したい」  本書より

きっとメンバーが次々と脱退されたKA-TUNで、もがき苦しまれた上田さんの叫びとも取れる言葉です。

物語としてよくある青春ものですが、本作が発売されたのが、KA-TUN最後のライブが決定したと告知された頃だったので、主人公たちの叫びが著者の心を映しているかのように感じるのだと思います。

芸能界という異色の場所で、メジャーになる人やグループ等はほんの一握りだろうし、さらにトップを走ることは至難の業であると思います。

旧ジャニーズ事務所からデビューした人たちの中には、今でもトップにいる人も多いですが、そうでない人もいます。

そういう世界での厳しさを味わい、今後も活躍していくという著者の決意のようなものもこの作品から窺い知れました。

今後著者の作家活動はどうされるのかは別として、若い方達の熱い青春時代を作品で味わうのも楽しいものです。

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2025年08月19日

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