あらすじ
ラギアクルス・リオレウス撃退から5年。高まる期待の声に応えるかのように、ライガ達はがむしゃらに腕を磨く日々を送っていた。そんなある日、遠くモガの村に住む双子の兄弟が現れ、懸命に訴えかけた。村に古龍が現れた、と――。確かな情報を求めて駆けつけた彼らはそこで、傷つき横たわるベクセルの姿を目の当たりにするのだが……。過去を背負う者と未来を見据える者、ふたりの狩人は今ここで全ての決着をつける! 大好評ノベライズシリーズ、完結!!
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Posted by ブクログ
クサい表現を使うのなら、この終の巻は一人の男の想いを昇華したものであっただろう。
最も大事な四章の視点が主人公たちから外れるという構成には驚かされたが、シリーズの終わりとしてここは外せなかったのだろうと思う。個人的には、この試みは成果を得ている印象を受ける。
それだけに、ベクセルの過去を知らされる二章がもったいない。もう少し、流れが欲しかったなと。それさえあれば、星五つだったのだけど。
振り返ってみれば、三人での戦闘がなかったのは残念なところだけど、良い締めの巻だった。