【感想・ネタバレ】子どものおしゃれにどう向き合う? ――装いの心理学のレビュー

あらすじ

「ちょっとぽっちゃりしてきた?」「最近は小学生でも脱毛するんだって」「ほら、クラスのあのかわいい子」……大人の何気ない声かけ・言葉が、子どもたちの身体への意識に影響を与えます。子どもたちにとっておしゃれとは、社会と向き合い、そして自分を知るための大切なツールなのです。イメージで語る前に、まずはその実態を探ってみましょう。 【目次】はじめに/第1章 おしゃれと装いの心理学/第2章 見た目を意識する子どもたち/第3章 メイクアップ・体毛処理/第4章 瘦身体型とダイエット/第5章 おしゃれによる心身のトラブル/第6章 メディアの影響/第7章 (母)親の影響/第8章 親が本当に困っていること/第9章 大人は子どものおしゃれにどう向き合っていくか/第10章 子どもにとってのおしゃれの意味や意義/おわりに

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Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもの化粧はありですか?

化粧やダイエットの低年齢化が進んでいると言われる。しかし、実態というより感覚で話されていることが多いようだ。そもそもおしゃれは子どもに相応しくないのか? 心理学の観点から子どものおしゃれを分析した本。

子どもに関わる大人と、子ども自身にも読んでもらえたら。実態を示し、理由を示し、意見を述べるかたちで、著者の主張が伝わってくる。

身だしなみを整えること自体は問題ではない。ではなぜ子どものおしゃれが問題視されるかというと「合っていない」からである。しかしそれは性別や年齢で変わってくるものでもある。むしろ注意していくべきなのは、安易なおしゃれによる身体的・精神的なダメージ。そのためには大人からの適切な働きかけが必要であり、それは決して禁止することではない。

子どものおしゃれは、禁止するのではなく、適切な範囲を決めておこなわれるようになるべきだろう。自分の装いを意識するというのは、社会における自分への意識に繋がる。TPOと一緒に学ぶべきものと考えれば、携帯電話や薬物の講習会と同じように、保護者に頼らず学校でも情報を与えるべきものだと思った。

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2025年10月05日

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