あらすじ
生まれついての貧乏暮らしで、身も心もみみっちく育った魔女ッ娘・ミミッチ。保育園児の身で内職をやりながら、今日も飲んだくれのママとふたり、健気に生きていくんだよう。景品袋づめ(1コ2円)の内職中、使い魔のヤリクリから卵の安売り情報(1パック50円)をもたらされ、勇んでお店へ向かうもすでに売り切れ。そこで魔法を使って卵の在庫を補充し、カゴいっぱいにつめこむのだが、店員から1人1パックまでと注意されて…。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
市営住宅住まいの保育園児ミミッチは、幼女のくせに内職を趣味とする、しみったれた幼児だが、実は魔女っ子。しかし、うまれたときから貧しいせいで身も心もみみっちく、発想がけちくさいため、せこい魔法しかつかえない。そのうえ世間が貧乏人に期待しがちなプラスのオプション(愛ある家庭、ピュアな思考、音楽の才能など)すらひとつもなかった。そんなミミッチに世界征服の夢を託すママもまた元魔女っ子(そして元ヤン、アル中)貧乏暮らしからの脱却をねがい、娘に日々ハッパをかけている。のだけれど、生来の性格が祟ってそれもままならない。使い魔のヤリクリはあいかわらず通い猫(市営住宅は飼い猫禁止なので)だし、クラスメートの占い魔女センナ(金持ち)にはその貧乏性を憐れまれる始末。でも破天荒な母親に振り回される健気なミミッチはいじましくもいじらしい。作者いわく「SF(すこしふびん)なほのぼの感動ギャグマンガ(たぶん)」だそうで。すこしどころじゃなくふびんだとおもうが、ほかはだいたいあってる。
Posted by ブクログ
魔女の娘である幼稚園児ミミッチは母親と2人暮らし。貧乏な生活を送り母親は酒びたりでミミッチが内職をして食いつないでいる。魔法が使えるという事で毎回他人の私利私欲の為に利用されるが、貧乏な生活に慣れきったミミッチは恐ろしいほどしょぼい条件を快諾し加担する
魔法使いという設定は世の中の世知辛さを露呈させる為にのみ使われる。魔法使いだろうがなんだろうが現世(うつしよ)で生きるからには人間界の社会規範を守るしかなく、結果として働かない親と幼い子供という風になってしまう。それを魔法使いという設定と親子の愛情でどうにかこうにかメルヘンな後味まで持っていくという力技が毎回描かれる