あらすじ
本業も大切に、できるだけ「片手間」で収益を上げよ!
著者は、総合病院に務める現役の精神科医。月に4、5回は当直をこなし、当直明けも32時間以上の労働が当たり前の状況。
きちんと仕事をこなしながらも、嫁にも内緒で独力で収益不動産を所有。満室時の年間家賃収入は5360万円、投資金額は3億7000万円にものぼります。
「医師だからお金持ちで、もともと資金が潤沢だったのでしょ?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
最初の一棟マンションを買ったときの手持ち資金は200万円。
それでも順調に物件を増やすことができ、今や戸建賃貸と5棟のマンションなど、合計102戸のオーナーに。
手持ち資金がなくても、いわゆる「属性」がいい人にはいい人なりの、逆に、属性が悪い人には悪い人なりの戦い方があり、本書では、どちらにも対応できる戦略を伝授します。
本業でも手を抜かず、大家業としてもプロとして収益を上げていく――。
今では、著者が不動産賃貸業にかける時間は、週に1時間もなし。
可能な限り外注し、自分はいい物件を買うことと、方針を立てることに集中します。
大家さんとして大事なのは、事業の経営者として一番重要なことは、方針を立てること。
そして、実際に行動するのは、管理会社などの雇った(外注として)人々。お金のレバリッジと労働のレバリッジの、両方とも使うことがポイント。
本書では、本業で忙しい人が効率よく投資を進めるために、物件の選び方、融資の引き出し方、物件管理の仕方、入居者募集の仕方、さらなる投資への踏み出し方などをレクチャーしていきます。
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Posted by ブクログ
これほど上手くいく例は稀だろうが,ロールモデルとしては非常に参考になります。特に,妻に内緒でってところが凄い。また,節税や法人化スキームについても,本業が精神科医とは思えないほど実践的な記載があります。専門職で好きな仕事しながら,収入は賃料で安定ってのはまさに僕の求めるところです。
Posted by ブクログ
極力「片手間」で済ませながら不動産賃貸業を営むための本。
著者自身は医者として週休1日で働く傍ら、アパートを4棟、約100戸を所有し運営している。
「片手間」とは言うが、不動産投資を少しでも勉強した方はご存じのとおり、不動産投資は初期にはじっくり時間を掛けて厳選に厳選を重ねて物件を選ぶ必要がある。
そうして選ばれた物件であれば、管理会社に委託して、かなりの部分の手間をアウトソーシングできる。
なので主張していること自体は従来の本と同様なんだけど、この本の良いところは具体性の高さと説明の分かりやすさ。
著者自身の理知を感じさせる。
あくまで自分の実体験に基づいた手法であることはほかの著者と同じなのだが、なぜその手法が良いのかを説得力を持って一般化している。
不動産投資は戦略立案が大事、ということをしっかり教えてくれる。
本書は特に物件を数件探しを始め具体的に検討を始めた人ほど、重宝するのではないか。
Posted by ブクログ
勉強になった事
客付け業者が優秀かどうか見分けるための質問
「御社は広告費を全て客付け業者に渡していますか?」
「リフォームを依頼するときに仲介料をとっていませんか?」
物件選択のポイント
重量級物件で表面利回りが12%〜13%
融資は、不動産収入の50%、最低でも60%の返済率でないとやっていけない。
法人運営について非常に具体的に記載されている。いつどのような目的で法人を設立するのか、個人の事業との棲み分けはどうするのかポイントがわかりやすく記載されている。