あらすじ
看護師の紗矢香は、人数合わせで参加した合コンで幼馴染の昴と再会する。子どもの頃、紗矢香を散々泣かせた昴は全く知らない他人のように振る舞っていた。
別人のように優しく接してくる態度に惨めな気持ちになりながらも、紗矢香も初対面のふりをして連絡先を交換することに。
昴からくる誘いもそっけなくあしらっていたが、顔を合わせていくうちに次第に誠実な姿に惹かれていく。それでもどうしても昔の記憶を忘れることが出来ず、優しい昴を受け入れられない。
私は一目見てわかったのに、こんなにたくさん覚えてるのに、どうして思い出してくれないの。
感情タグBEST3
匿名
王道ではないけれど
おおらかで頼もしい素敵彼氏は出てきません。
困ったチャンがいます。たいへん!大いに!盛大に!!拗らせた男の話です。
「間違ってる。そうじゃないだろ! 何もかもことごとく間違っていますよ?」と説教したくなる。
だが、何故だろう? 強気に見せる男の顔の裏に見え隠れする 繊細さと泣き言と開きなおりに、苦笑いもしてしまう。
個人的に、強引強気すぎる俺様彼氏なお話は好きじゃないんですが、この作家さんの書く 迷走する男、嫌いじゃない。むしろ好き?
王道ヒーローとはいきませんが、「お前って、なかなか面倒なヤツだな?」と、友達の背中を叩いて慰めてやりたい様な気にさせる、可愛くて可愛くない拗らせ男。おすすめです。